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第三章 魔法使い(2)

前回のあらすじ

魔力循環の練習をした。均一に広げられるようになった。

魔力を属性に変換する練習をした。水球を作るのが難しかったが、すぐ出来た。

そして、マイスが落ち込んだ


「え、ええと.......父、さん?」


 どうすれば良いか分からなかったので、とりあえず呼びかけてみた。


「ん、ああ.......よし、そうだなフレイは『魔法使い』だもんな、これくらい出来て当然だよな.......よし次だ次!次を教えるぞ」


 僕は思わずほっとして胸をなで下ろすように息を吐いた。だが


「続きはまた明日だ!.......いや、明日はする事があるな.......悪いフレイ、明日は用事がある」


 どうやら明日は魔法の練習が出来ないらしい。


「そっか.......」


 僕は分かりやすく落ち込んでしまった。するとそれを見た父さんがこんなことを言い出した。


「.......あ、そういえば最近は魔法の練習ばかりで、カイルくんと遊んでないじゃないか?せっかくの休みだし、お互いの成長した姿を見せ合ったらどうだ?」


 確かに.......ここ2週間程は全く、カイルと会ってないな。よし、決めた!明日はカイルと遊ぼぅ!


 僕は、右手の親指と人差し指を立て顎に置き、そんなことを考えた。すると僕の考えていることが顔に出たのか、父さんの顔が笑っていた。


 その後、いつも練習している草原から家まで走って帰った。走るときにも魔法の練習をしている。


 その魔法は『身体能力強化』だ。身体能力を強化するためには始めに練習していた、魔力の循環が必要不可欠になってくる。身体能力の強化をするにはまず、強化したい箇所に魔力を集めなければならない。ただ集めすぎると返って魔力暴走が起き、危険な状態になるそうだ。


 今ではすっかり使いこなしている。マイスと家まで競争が出来るまでに上達した。


「――はぁはぁ、やっぱり父さんはすごいなぁ!」


 今日も父さんに負けちゃった。


 フレイはマイスに負けたことに悔しがるより、父さんを褒めた。


「あったりまえだ!子供なんぞに負けていられるかっての!」


「そんな強気なこと言ってて良いの?もーすぐで、僕が勝ちそうなんだよ」


 そう、今回の競争の結果は僅差(きんさ)だったのだ。マイスが家をタッチした数秒後にフレイがタッチした。


「良いんだよ。それで、父さんはお前の成長が楽しみだ!」


 マイスは対抗意識を燃やすこと無く、素直に受け入れフレイの成長が楽しみだとも言ってくれた。


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