プロローグ1
「あなたが勇者ですか、私は魔王アキラール・ホルンだ」
俺はこの世界で魔王をやっているアキラール・ホルンだ。魔族からは尊敬をされていたのだ。
だが、アキラールが魔王になれたのは理由があるのだ。
アキラールは前世で地球という別の世界にいた天青アキラという正義心が強いだけの男だったのだが、偶然な事故で死んでしまったのだ。
死んだアキラはいつのまにか黒い世界にいたのだ、アキラは驚いていたら不思議な感じがする女性が立っていたのだ。
その女性はアキラに魔王に選ばれたといわれたのだ、女性の話だと自分は別の世界の神様らしく、自分の世界の人間達が神様の言うことを聞かないで魔族達を無意味に殺されているらしいのだ。
そして、絶対神の自分が他の神達の仕業で邪神とされて、この世界の人間達には信用されなくなったのだ。だから、他の世界から選ばれた人間に魔王になってもらい、自分の世界を救ってほしいという話だったのだ、アキラは許可を得てこの世界の魔王になったのだ。
そして、今、目の前に自分を倒すための勇者がいるのだ。
「そうだよ、僕が勇者だ。この世界に残っている魔族はお前で最後だ」
少年はアキラに向かって言った。実はその通りなのだ、アキラは神様の約束を守れず勇者に魔族を全員殺されてしまったのだ。
「ごめんよ、神様。僕は約束を守れなかった」
アキラは小さい声でそう言って、勇者に立ち向かった。
結果はアキラは勇者に負けた。アキラはうつ伏せになって息を絶えた。
「魔王、さっき君が言っていたことはなんだ、神様とはなんだったんだよ」
勇者はアキラの背中に前にしてそうつぶやいた。
勇者は魔王の部屋を眺めると一冊の本を見つけた、勇者はそれを読むと魔王の全てを知った。その本は魔王の日記だったのだ。
勇者は国に戻って王に聞いた。
王は勇者の話を笑っていた。
「魔族は人間よりも強い、もしかしたら私の治めているこの国を奪うかもしれない。私はそれを防いだのだ。この国は私の物だ」
勇者は王の言葉が許せなかった、勇者はアキラと同じで正義心が強かったのだ。
「僕はあなたを許せない。あなたは間違っている」
勇者は王に怒りながらそう口にした。
王は勇者に怒った、そして勇者を死刑にした。
王は勇者が魔王と相打ちになったと国民に言った。だが国民は勇者が王に会いに行ったことを知っていたので王に殺されたことが分かった。国民は王を怒った、国民は革命を起こし、新しい国が出来て、その国の神話では勇者は横暴な王を倒したとされた。その勇者は二人いたことにされた。一人は勇者エルズ・イヴ、
もう一人はアキラール・ホルンであった。
アキラと勇者は死んだ後にその世界を救ったのだ。