表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人狼ゲーム〜デスゲームに巻き込まれた9人の男女の中に人狼ガチプレイヤーがいて読者も巻き込んだ地獄絵図が巻き起こる〜  作者: 星狼
人狼ゲームへの誘い

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/13

隔離という名の処罰

数十分の沈黙が、部屋を重く覆っていた。

コンクリートの壁は冷たく、九人の息遣いがわずかに響くだけ。

やがて、モニターの画面がぱちりと灯った。

青白い光が、再び九つの影を長く引き伸ばす。


狼の仮面が映り、声が震え気味に漏れ出した。


「あっ、お待たせしました。申し訳ありません。上との相談が纏まったので報告させて頂きます。」


一枝一馬は腕を組み、モニターを睨みつけた。

苛立ちが収まらないまま、口元に皮肉な笑みが浮かぶ。


「どんな結果になったんや? 言うてみ、カス。」


狼の声が、ますます小さくなった。


「えと……ゲームの中で死亡した人間は、それぞれの個室に隔離させて頂きます。その後のゲームには関与する事は出来ません。それで、最終勝利陣営が村人側なら、狼は死亡。狼側なら村人側は死亡となります。」


一枝は鼻を鳴らし、ゆっくり頷いた。


「ほうほう。」


五条五月は首を傾げ、隣の七瀬七海と視線を交わす。

七瀬は髪を耳にかける仕草で、静かに息を吐いた。


狼は慌てて言葉を続ける。

声に、必死さが滲む。


「これなら、一枝様の仰るような人狼ゲームのゲーム制を保ちつつ、我々の求めるデスゲームも出来ると思われますが……いかがでしょうか?」


一枝は肩をすくめ、ゆっくりと口を開いた。


「せやな、せやな? そのシステムやったら、歩のボイコットみたいなアホな事は起こらんわな? 自分の陣営が勝ったら歩も生き残れるんやったら、歩は死んでくれるやろ。マシになったわ。」


六車六平は腕を組み直し、一枝を見続ける。

三木三郎は肩を落としたまま、画面を見つめ続ける。


狼の仮面の下から、安堵の息が漏れたように聞こえた。


「はい、ありがとうございます。それでは、始めましょう! 究極の騙し合いのゲーム……!」


その言葉が終わる前に、二乃二葉が静かに手を挙げた。

彼女の声は穏やかだが、どこか冷たい響きを帯びていた。


「あの〜、ちょっと待って下さい……私からもいいですか?」


狼の声が、ぴたりと止まる。

仮面の目元が、わずかに揺れたように見えた。


「えっ、あっ……? 二乃様、なんでしょうか……?」


部屋の空気が、再び張りつめた。

四宮四季は両手を膝に押しつけ、息を詰める。

九里九郎は握り拳を緩め、ゆっくりと画面に視線を戻した。

八雲八重は背筋を伸ばし、静かに息を整える。


二乃はゆっくりと立ち上がり、モニターに向かって微笑んだ。

その笑みは、穏やかではあったが、確かな圧力を帯びていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ