表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人狼ゲーム〜デスゲームに巻き込まれた9人の男女の中に人狼ガチプレイヤーがいて読者も巻き込んだ地獄絵図が巻き起こる〜  作者: 星狼
ゲーム開始

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/13

不自然な感情を探せ

一枝一馬が席に深く座り直し、ゆっくりと息を吐いた。

皆の視線が彼に集まる中、一枝は指を一本ずつ折りながら、明るく声を張った。


「じゃあ、盤面のおさらいがてら確認するで? 一の俺と二が占い師。それで、九は霊能者や。三、四は白貰い。」


彼は一人ずつ指差し、席の配置を確かめるように視線を巡らせた。

三木三郎は肩を落とし、四宮四季は両手を膝に押しつけて小さく頷く。


「と言う事は今日は残りの、五・六・七・八! 五条さん、六車さん、七瀬さん、八雲さんの中の誰かに投票して退場して貰う事になるわ。丁度、席が固まってるな?」


五条五月たちは互いに顔を見合わせた。

六車六平は眉を顰め、七瀬七海は髪を耳にかける仕草で息を整え、八雲八重は背筋を伸ばしたまま静かに視線を交わす。


一枝は笑いながら肩をすくめた。


「それで、じゃあ、誰に投票するか。この中の誰が狼か……って話なんだけど、正直、皆わからんやろ? 俺だってさっぱりわかってない。そんな状態で投票しろなんて言われても無理やろ?」


一同が小さく頷く。

部屋の空気が、わずかに和らぐ。

九里九郎は握り拳を緩め、息を吐いた。


「だから、一回、俺と二乃さんが、アピールしようと思うねん。二乃さん、このスタイルでいいかな?」


一枝が二乃二葉に視線を向けた。

二乃は静かに微笑み、頷く。


「今の所は大丈夫です。問題点あったら指摘します。どうぞ、続けて下さい。」


一枝は皆を見回し、言葉を続けた。


「俺と二乃さんが『自分こそが、真占いだぞ!』って、軽くアピールするわ。それで、ここは二択やろ? どっちかが本物で、どっちかが偽物や。『強いて言うなら、こっちが本物と思う』ぐらいの、二個から一個選ぶぐらいなら、皆出来るやろ?」


一同が頷く。

四宮四季は目を丸くし、三木三郎はゆっくりと息を吐いた。


「それでな? これ、一番大事な事な? 今から皆には『強いて言うならこっちが本物と思う』ってのを言って貰うけど、それは全然間違ってても構わへん。『偽物を本物と思う』とか言うても構わへん。」


一同が驚いたように息を呑む。

七瀬七海は髪を耳にかける仕草を繰り返し、八雲八重は背筋をさらに伸ばした。


一枝は笑みを深め、言葉を畳みかけた。


「これ、大事なのは『えっ?そういう風に感じる?』みたいな事を、五条さん、六車さん、七瀬さん、八雲さんの中から、探す事なのよ。例えば、これ俺が狼だったとするやん? 俺に意見出す狼は『仲間だから守らなきゃ』『仲間だからちょっと距離取っておかなきゃ』みたいな不自然な感情が浮かぶ可能性あるやろ? 村の皆って、それないやろ? 俺が狼だったとしても『思うがまま自然な意見を出せる』やろ?」


一同が頷く。

五条五月は首を傾げ、隣の七瀬と視線を交わした。

六車六平は何度も頷いている。


一枝は二乃に視線を移した。


「……どう? 二乃さん、今日はこのやり方でいいかな?」


二乃は静かに首を振り、穏やかに指摘した。


「強いて言うなら、一枝さんの説明。『本物だと思う』『偽物だと思う』の二択になっていますが、私は『まだわからない』の選択肢もある三択だと思います。」


一枝は苦笑いしながら手を叩いた。


「あぁ、ごめんごめん。せやね? 三択やったね?」


二乃は皆に視線を巡らせ、優しく問いかけた。


「では、私はそれで構いませんよ。他の皆さんは大丈夫ですか? 流れに不安とかありませんか?」


一同が頷く。

四宮四季は小さく息を吐き、九里九郎は握り拳を緩めた。


二乃は静かに微笑んだ。


「では、アピールはどちらからやります?」


一枝は肩を落とし、疲れたように笑った。


「流石に疲れたよ。アピールは先、二乃さんやってぇや。」


二乃は穏やかに頷き、ゆっくりと立ち上がった。

彼女の瞳に、静かな光が宿る。


「はい。では私からのアピールですね。それでは皆さん、聞いて下さい。」


部屋の空気が、再び張りつめた。

一枝は席に深く座り、笑みを浮かべる。

皆が息を潜め、二乃の言葉を待つ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ