トモダチ8
私はさくらちゃんからもらったお祝いアルバムを取り出すとバラバラとページを開いた
そのアルバムは学校の思い出学校集められた写真アルバムだった
運動会 音楽会 遠足 体験学習
楽しげな写真が並ぶ
(楽しかったなぁ)
(ん?)
私がクラスメイトと2人並んで写真を撮る写真の遠くに私たちをひょっこり覗いてる人がいるのがわかった
(ぇぇちょっと見えにくいかもー?)
「お母さーーーん!虫眼鏡ちょうだい!」
お母さん「はーい!わかったわよ!」
私はお母さんから虫眼鏡を取ると写真の向こうで覗いてる顔をみて思わず顔が青ざめる
「さくらちゃん?」
私は動揺を隠せない さくらちゃんがなんで私と同じ班で行動してるの? 確か班が別だったはずなのに
「?」
私は 他のアルバムの写真をみる
「はぁ~ーー」
これも!これもこれもこれもこれもこれもこれもこれもこれもこれもこれもこれもこれもこれもこれも ぜーーーんぶ!私の後ろにさくらちゃんがいる
(ずっとストーカーされてた?)
私は震えが止まらなかった 私が知らないところでずっとさくらちゃんは私をみていた?
ぽとりと紙が落ちる音が聞こえた
それを拾うとどうやら 私へ宛てたお別れのメッセージカードのようだった
私は震える手でメッセージカードを読み込んだ
ユリちゃんこの街を去ると決めた あの雨の日から 私気づいたんだよね トモダチのままじゃいられなくなるってことを だからユリちゃんに今の気持ちを伝えようと心に決めてこのメッセージを書いてます!
ユリちゃんの転校までの間 数日間 私はね?ずっとスマホをみてたの ユリちゃんに文字を打つ そして消す そして文字を打つその繰り返し
「大好き」 って言えない ただ それだけのことなの
誰よりもよく知っているユリちゃんのこと
その無邪気な笑顔もその優しさもその気持ちも 寝ている顔も 指の爪も足の裏も全部知ってる
ユリちゃんが前に使ったストローも私の家で使ってくれた割り箸も全部とっておいてる
だって捨てられるわけないじゃん! ユリちゃんが使ったストローなんて捨てたらもったいないもん!
いつから芽生えてきたこの気持ちはずっと私から変わらない 甘い そして苦い恋心
いつになったらユリちゃんに伝わるんだろうって思っていつも 心の中で好きって連発して言ってた でも心の中でしか言えなかったの
いつの間にかユリちゃんを好きって気持ちは誰よりも強くなって誰よりも大好きになった
いつからかそれが思いも寄らないところまで行ってしまったのが自分でもわかったよ
でも独占したい ユリちゃんの全部をそのように思えてしまったんだよね
それは転校が決まったその日から強くなって
たとえどんなに離れていても どんなところにいても私はずっとユリちゃんをおいかけまわして必ず君を捕まえる
そして いつかユリちゃんの隣の部屋に住むの それならいつでもユリちゃんに会えるでしょ?
最後に引っ越しを決めたユリちゃんへ 必ず私をそっちへ行くからね!
私は震えと涙が止まらない 今すぐにでも引っ越してさくらちゃんから離れたい そんな気持ちだった
お母さん「ユリ どうだった?感動したの?」
「お母さん! ここに居てはダメ! 3日後なんて待ってられないよ 明日 引っ越ししょ」
(さくらちゃんは危険な子だから)
とうとうユリちゃんは知ってしまったのです




