ユリちゃんを独占したいの 6
「うへへ かわいいなぁー」
「うへへ!うへへ!へへへ」
「ユリちゃん?一緒に写真撮ろっか?」
夏休みも終わりを迎え 季節は9月 やっとユリちゃんに会える時がやってきて私は身体中から湧き出るほどうれしくてジャンプするぐらい喜んでたらお母さんにうるさいって怒られた
夏休みが終わる間 私はずっとユリちゃんの写真をずっとみて寂しい気持ちを紛らわす
足 足の裏の写真 腕 手のひら 寝顔 おお腹 ヘソの写真 ユリちゃんの部位ごとに一つ一つ撮影してそれを毎日みてきた
そのことはユリちゃんは知らない ユリちゃんがすやすや眠っている間に勝手に撮ったから
今日は学校がはじまる日 朝の支度をして ユリちゃんに選んでもらったお洋服を着て かわいく決める それもこれもユリちゃんに会うために そしてユリちゃんによろこんでもらうために
「おはよーーございまーす!」
「今日もさくらちゃん元気だね!」
「うん!私はいつも元気なんだよねーうへへ」
笑顔がかわいくてクラスの人気者っぽくみせるのはもう慣れたものだ
「あれ?いない?」
学校に着くと真っ先にユリちゃんの姿を探す他のクラスメイトなんてはっきり言ってしんそこどうでもよくなっていた
けれどもどこを探したってユリちゃんの姿はなかった 前まで一緒に遊んでいたのに だ
「ユリちゃん?隠れてないで出ておいで! 」
(私がずっとずっとみつけてあげるから)
「みなさーん!席についてくださいー」
「はーい」
始業式が終わって朝の会がはじまってもユリちゃんは現れなかった きっと私のことが好きで照れてるんじゃないかな?
「みなさん 夏休みはどうでしたか?」
「楽しかった!」
「海に行ったの!」
クラスメイトのみんなは夏休みの出来事の会話でもちきりだった
私も夏休みはユリちゃんのおかげで楽しく過ごせることができた
「みなさんにご報告があります」
「、、、、、」
あれだけ賑わっていた教室があっという間に静まり帰り 辺り静寂につつまれた
「お友達の西野ユリちゃんが家庭の事情により この学校とお別れすることになります」
「え?」
私は静まりかえったその教室でさらに重い空気になったことに気づいた
「嫌だーよ」
「ユリちゃんとお別れしたくないよー」
ユリちゃんもまたクラスメイトの人気者でリーダーのような存在 そんな彼女のいきなりの転校はこのクラスに衝撃を与えたのだった
ユリちゃんとさくらちゃんがお別れ??




