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8.「固有スキルとゴールデンヘイズ剣魔学院入学」

《固有スキル〝究極アルティメット増幅ブースト〟を習得しました。今お伝え出来る情報は以上です》


 一年で全属性魔法の最上級魔法を使えるようになった直後、俺の脳内でイマが告げた。


 〝何でも増幅ブースト出来る能力〟らしい。

 スゲーな、これ! 使い方次第で、無限大に強くなれそうだ!


 そこからの一年間は、〝究極アルティメット増幅ブースト〟を使いこなせるように、練習し続けた。


※―※―※


 その後。

 更に、もう一年間、俺はトレーニングを継続した。

 最後の一年は、剣術・魔法・固有スキル〝究極アルティメット増幅ブースト〟三つをバランスよく修行し続けた。


※―※―※


 十五歳になった俺は、ゴールデンヘイズ剣魔学院に入学した。


「ロガスさま、私の胸をじっと見過ぎです。そんなに触りたいんですか? 良いですよ?」

「見てないっつーの。さらっと濡れ衣やめろ」


 十八歳になり色々と成長したレリナ(身長は俺の方が高くなったが)と共に。

 使用人を一人伴って通学することが可能なのだ。


 なお、王都にあるこの学院では、生徒たちは皆基本的に寮で生活することとなる。


 俺がゴールデンヘイズ剣魔学院に入学したのは勿論、自殺のために役立つと思ったからだ。


 剣術・魔法のどちらか、または両方のエリートたちが入学してくるので、彼ら彼女らから、世界一美しい自殺のヒントを貰える可能性があることが一つ。


 もう一つは、様々な施設があるらしいので、もしその中に自殺に適したものがあれば、使うつもりだった。


「あ、あんたも入学してたのね。まぁ、別にあんたがいようがいまいが、あたしはどっちでも良かったんだけどね。ただ、これだけは言っておくわ。〝剣魔闘大会〟の借りは絶対に返すわ! 覚悟しておきなさい!」


 アイフィーが高飛車な態度で、俺を指差す。


 どうやら、自分に勝ったピュルピに対して、終始優勢だった俺のことを、〝反則負けはしたものの実力ではピュルピ以上〟、つまりは自分よりも数段上の力を持った者として認識してくれているらしい。


 逆に言えば、俺に勝てばピュルピ以上の実力を身に付けたと言えるので、ピュルピにリベンジする必要もなくなり一石二鳥、という狙いもあるのかもな。


「師匠! 会いたかったっす!」

「だから師匠じゃないって言ってんだろ」

「もう、師匠ったら。恥ずかしがっちゃって、可愛いっす!」

「人の話聞けよ」


 噂をすれば、ピュルピがやってきた。

 彼女も同学年だったらしい。


「女たちとイチャイチャと。いやらしい」

「ただ会話しただけだが!?」


 棘があるレリナの言葉に、俺は抗議する。


 うーん、落ち着いて自殺用の剣術や魔法の観察・研究が出来そうな気が全くしないだが……

 果たして本当に入学して良かったのだろうか?


 まぁ、まだ入学初日だし、いきなり事件が起きたりとか、そんなことは無いだろうけども。


※―※―※


 数時間後。


「いやあああああああああああああ!」


 アイフィーの魔力が暴走し、ゴールデンヘイズ剣魔学院は建物・生徒・そして教師までもが全て凍り付いた。

お読みいただきありがとうございます!

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