表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

死に戻し

オークたちは槍や棍棒を頭上に振り上げながら、見つけたばかりの人間のゴミの捕獲を祝っていた。


人間のゴミを村中の前で処刑するのは、彼らのお気に入りの娯楽の一つだった。


ナオトくんは体中を縄で縛られ、大きな柱に縛り付けられていた。足元では薪が燃え、火が徐々に強くなり、彼の命を脅かしていく。オークたちの唱和と、オークの子供たちの笑い声も火とともに勢いを増していった。


夕日がまぶしく照らし──


「って、こんな丁寧でスローペースな地の文いらねえんだよ!今まさに焼かれてんの!死にそうなの!!もっとテンポ上げろや、バカナレーター!!」


火の勢いは徐々に強くなっていった。


「死ぬ!マジで死ぬってば!!」


その瞬間、彼の切り札、異世界チート能力が発動する。「死に戻し(しにもどし)」──

ナレーターの文章はもう読めないが、彼の時間は巻き戻り、最後のチェックポイントへと戻った。


……オークの村の前にある、燃える柱の前に。


「オイィィ!!他人のラノベ能力パクるなら、せめてまともなセーブポイント用意しろや!!なんでここやねん!?また死ぬだけやん!これじゃ何も変えられねぇっての!!」


ああ…やっぱダメだったか。まったく、せめてちゃんと死になよ。


「なんだその主人公に対する歪んだ愛情!?狂ってんのかよ!!」


スバルみたいになりたいって言ってたのお前じゃん。文句言うなよ。


「そんなこと一言も言ってねぇよ!!」


──ともかく、ナオトくんは何もできず、再び柱に縛られたまま焼け死んだ。


時間は巻き戻り、再びセーブポイントへ。


「ちょっと!?今の完全に俺のせいみたいな感じで終わったじゃん!?違うからな!?必死に脱出しようとしてんだよこっちは!!」


ナオトくんはロープ一本解けず、背景キャラのオークにすら勝てない、そんな情けない主人公だった。そう、どうしようもなく──

「うるせえ!貶すより助けろよお前!!」


さて、話を戻そう。──彼はまた死んだ。


そしてまた、セーブポイントへ戻った。


「それもう5行前から面白くねぇって言ってんだろ!?しかも痛ぇの!マジで!!止めてくれ!!」


……わかった。


「オイ!まだ燃えなが──」


Naoto não pôde dizer suas falas até o fim. Mas você tem a chance de intervir em seu futuro! Se eu não pudesse te matar, deixaria isso para os orcs. Mas parece que isso também não é possível. Como você acha que eu deveria matá -lo a seguir? Informe -me no Twitter usando o narrador de hashtag #Stop!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ