第一話「転生してもニートな俺」
帝都陰キャー帝国第三皇帝の息子の俺 インキャ・トモナシ は今日も今日とてニート生活を満喫していたのだが今朝、皇帝こと父上に呼び出されて引きこもるならば出て行けと言われてしまった…どうしてこんな目にぃ! 遡ること数日前…
「サリー飯持ってきてぇ~」
こいつはメイド長のサリー父上の名によって俺の身の回りの世話をしてくれている。
「はぁ~トモナシ様流石にその体たらくはどうかと思いますが…」
本当にこの方はあの皇帝のご子息ですか…?
「いいから持ってきてくれ!」
「かしこまりました。」
はぁ
こうして俺は毎日順風満帆な生活を送っていた、ただしあの時までは… この日俺は朝から父上に呼び出されていた。父上に呼び出されるなんてニートになったとき以来だっけ?まぁ早く寝たいなぁ…早く終わらせよう。
王室にて父上からこんな言葉が
「息子よ何もしずにただ寝て起きてを繰り返しておるならば出ていってくれ」
はぁ?俺は一瞬言葉を理解できずに呆然とした。
「いやいや父上いきなりどうしてそのようにお考えになされたんですか?!」
これが本当ならマズイことになった出ていけ?無理に決まっている!前世でもロクに働いたことなんてない俺がいきなり出ていって何かできるわけがないだろ?!
「お前がいつ我のところへ来て働くと言いに来るか待っていた。待っていたのにお前は来なかったさすがの我ももう限界じゃ。」
そ、そんなどうしよう働くなんて考えたこともなかった、どうしよう…
「息子だからせめてもの情じゃ金貨20枚くれてやるさぁ好きなところへ行くが良い。さぁ、傭兵連れて行ってくれ。」
「ま、待ってくれ父上は、話を!聞いてください!」
「さぁご子息様行きますよ。」
「父上ぇ〜!」
こうして俺は陰キャー帝国から西にあるアリアス村という村で暮らすことになったのだ。