星の涙が、ムーンホワイトにとけゆく夜に
星の涙が
空からキラキラと
舞い降りる
彼方に浮かぶ月は
透きとおるような
ムーンホワイト
見つめる瞳に
輝きをそのままに
冬木立の街に
やさしく注ぐ日差しを
浴びて煌めく
黄や紅の
葉のグラデーションに
雀色時が訪れ
聴こえる風のビブラート
さえずる小鳥のように
枝にゆれる葉と
舞うように咲く
オンシジウムの花びら
夕影草とともに
風にそよぐガーベラの
花は希望という
彩りを咲かせながら
星影さゆらぐ
十二月の夜空に
東の空から
上りゆく光がふたつ
銀箔のヴェールに
包まれゆく
宙へ浮かび上がる
こいぬ座の星
プロキオンは月の
かけらのように明るく
月影冴ゆる
冬満月の夜空に
プロキオンに
寄り添うように煌めく
ゴメイサは
涙ぐむ星の瞳
やさしく今宵も
瞬きながら
見つめる宙には
冬の大三角
シリウスの青と
ベテルギウスの紅
そして
プロキオンの月の色
冬空に謳う
星たちの
アンサンブルのように
宙の彼方に
浮かぶたった二つの
星と星の
光で星座を描き
星の瞳と
夜空を見つめる瞳に
いくつもの物語を
紡いだ
古人のように
その一歩から
つながる一歩が
その言の葉から
つながる言の葉が
そして心から
つながる心が、きっと
心に描いた景色に
いつか
たどり着けるように
誰かの心や
やさしさに気づけるように
夢や未来へ
続く道を築けるように
透きとおるような
ムーンホワイトの光を
見つめる瞳に
輝きを、そのままに
星の涙が
空からキラキラと
舞い降りて
星の涙が
空からキラキラと
舞い降りて
星の涙が
空からキラキラと
舞い降りて
星の涙が
空からキラ
キラと
舞い降りて
星の
涙が空から
キラキラと
舞い降り
て
星の
涙が空
から
キラキラと
舞い降り
て
星
の
涙が空
からキラキラ
と舞い降り
て
星
涙
星の涙
星の涙 涙
星 星の涙
星の涙
星
涙
星の涙
星 星の涙
星の涙 涙
星の涙
言の葉は
時にやさしく
時にあたたかく
それは心という
樹々の木洩れ陽
涙がとけた土に
芽吹く想いの
一つ一つが
大切な
もの
冬空に
言 吹きゆく
言の葉 風の謳う声
言の葉 雫 響きわたる
葉 言の葉 ビブラート
言の葉 凍雲の先に
ゆるやかに
移りゆく
冬茜
言
言の葉
言 葉の雫
葉の雫 言
言の葉
太陽と
月が逢う
空の淡さと
月と星とが
奏でる宙の
さやけさに
燈りゆく
街の光
青草の
言 そよめく
言の葉 丘に風冴え
言の葉 雫 冬満月の夜
葉 葉の雫 煌めく光は
言の葉 冬の大三角
心の三角窓
開いた先に
月冴えて
冬青空
昨日より
なお天高く
心に冬日向
冬にも咲く
花の姿は
凛として
言
言の葉
言 葉の雫
葉の雫 言
言の葉
今宵は
月満ちて
透きとおる
光がそそぐ
月の散歩道
いつか心に
描いた景色
心冴ゆる道
言
言の葉
言の葉 雫
葉 言の葉
言の葉
太陽ほど、眩しくなく
言
言の葉
言 葉の雫
葉の雫 言
言の葉
銀河ほど、遠くなく
言
言の葉
言の葉 雫
葉 言の葉
言の葉
風のように、通り過ぎることもなく
言
言の葉
言 葉の雫
葉の雫 言
言の葉
流れ星のように、駆け足でなく
言
言の葉
言の葉 雫
葉 言の葉
言の葉
心へそっと、舞い降りるような
涙
星
心
星の心
心の雫 心
星 言の葉
星の雫
星
。 。
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。 。
。 。
。 。
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星。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。星
光。。。光。。。。光。。。。光。。光。。。光。
。。光。。光。。光。。光。。。。光。。光。。。
。。光。。。。。光。。。。。。。光。。。。。光
光 光 光
光 光 光 光
光 光
光
光
光 光
光
光
光
光
光 光
光
光 光
光 光
光
光
光 光
光
光 光
光
光
星の涙のような 光
光
光を、やさしさと呼ぶとしたら
光
光 光
光 光
光
光
光
光
光
光
冬夜空 木の葉雨
宙に見つけた 雨上がりの
星々の光に 散歩道に
出逢えた心の景色が
つ
な
ぐ
一歩に
心の大地へとふりそそぐ光を
芽吹く希望や夢を、信じて
星
の
ム 涙
| が
ン
ホ
ワ
イ
と ト
け に
ゆ
く
夜
に
12月頃から東南の空高く上る、こいぬ座は、「冬の大三角」の一つのプロキオン(ギリシャ語で「犬の前」)と、ゴメイサ(アラビア語で「涙ぐむ瞳」)の二つの星が輝きます。
この星座で見える星は二つで、結べば直線が一本ですが、古より多くの物語が紡がれてきました。「雀色時」は夕暮れ時のことです。
様々な色の花が咲くガーベラの花言葉は、「希望」です。黄色い小鳥が舞うようなオンシジウムは、群雀蘭とも呼ばれ、「美しい瞳」という花言葉があります。
季節の星や花をモチーフに詩を描かせていただきました。お読みいただき、ありがとうございます。