こうして、余は留学しました。
「サンシロウ、お前にはスターステイツに留学に言ってもらう。」
領地に引きこもり、魔導による農業と漁業の研究をしていた余に父上から留学を命令された。
余の国は島国のテラス。
そこは長い間に鎖国という特定の外つ国としか交流をしておらんかった。
しかし、巨大な大陸の国のスターステイツが、巨大な魔道大砲を持った大きな黒船がきて、国の術師、武士どもは対処しきれないと判断して鎖国をやめた。
そして、何十人もの留学生をそこに送ることになった。
留学生の条件は、ざんぎり頭になれる青少年だった。
この国の偉い人の大人たちはもう髷を作ってしまっていけない人が多く。
行くのは上が十代半ば、下が八歳児。
明らかに保護者を必要として、白羽の矢として余に立ってしまった。
スターステイツの要求があまりにもよくなかった。
子供の方が思考も柔軟ではあるし、受け入れ適応しやすい。
悪くいえば卸しやすい、洗脳しやすい。
その対策として余に白羽の矢がたった。
余は年が今年で二十になる。
幼くはなかったが三男坊で、漁業農業にかまけていたら、髷を作るのを忘れて、ざんぎり頭にできる。
それに未来ある若者が、技術をもらう以外にも余計なものを持ってきてしまっては困るからな。
その結果年長者として留学を先導することなってしまった。