HOTコラム〈1〉『旋風・阿久根』
名づけて、HOTコラムでは、ホットな時事問題や、この四角四面、壁に覆われた、日本に風穴を開け、新風を取り込もうとしている人たちを追ってみようと思う。なんせ、暗い話だけでは、筆者だって息が詰まる・・・・・・
阿久根市・・・何の名前?
そう、市の名前だ。
知っている人も多いかと思うが、ブログ市長として有名な「竹原信一」市長のいる市だ。
どこにあるのか、阿久根市?・・・鹿児島県・北西部の市、見渡せば東シナ海の荒波が押し寄せる。魚がおいしいらしい。筆者も九州出身だから、ぜひぜひ、立ち寄ってみたいところではある。
竹原信一、彼のブログを開くと、まず、眼に入るのがこれだ―、
「住民至上主義」・・・
なんだ?その主義は?民主主義でもなく、市民主義でもない・・・じゅうみん?
だが、なんとなく、日本人の筆者には、耳障りが心地よい。住民、住人という響きは、日本の町や村の雰囲気に、どこかピタリとくるような気がする。国民のために、国民のためにと、連発する国会議員より、ずっといい・・・
さて、竹原市長は、元・自衛官で、それを辞めて帰郷し、どうやら、親父さんが経営する建設会社に入社したらしい。
ところが、ある日、役所に行ったところ、あまりに、職員の対応、態度が悪く、怒り心頭。それから、自分でビラを配り、阿久根市議会の杜撰な管理体制を痛烈に批判。竹原氏が配ったビラには、これまで、阿久根市議員や職員が税金を流用した不正行為などが赤裸々につづられていたようだ。
建設業を経営する親父さんにとって、これはたまらない。
なんせ、地方の建設業は、ほぼ99パーセント、役所から、国から仕事をもらうようなものだ。もちろん、そういうところには、必ず、やくざが絡んでいるし、実際、地方議員にヤクザが就任している所も多いのである。ヤクザが議員の場合は最強である。脅して、騙して、利権を奪い取る・・・警察は?警察は、賄賂をもらって見知らぬふり・・・嘘のようだが、地方に住む方々であれば、よく理解してもらえるのではないか?・・・地方は田舎で、精神的にゆとりがあるなどとは思ってはいけない。地方の会社も農家も補助金によって、ガンジガラメに鎖で結わえ付けられているのが実態で、これが、日本の農業を破滅的状況に陥らせている原因である。さらに、資本の再分配が偏っている地方は、格差の度合いがどんどん広がっている。日本の農業、補助金については、また詳しくお知らせするつもり・・・
話がそれた・・・
親父から首にされた竹原氏は、自分ひとりで、ビラ配りをそれでも続けた。それを応援していた人から、「市長選に出てみては?」と言われ、立候補したところ当選してしまったのである。一度、議会で不信任決議が賛成され市長を辞したものの、五月の選挙で、再当選。今は、現職の市長として、豪腕をふるっている。市役所職員の給与を全部、張り紙で公開したことは、記憶に新しく、それがなんと、今日の記事だったが、ある職員に剥がされたようだ。竹原市長は、その職員を、懲戒免職の処分にしたようだが、阿久根市の戦乱は、まだまだ治まる気配がない。
しかし、案外、市民は冷静のようだ。
混乱しているのは、職員だけだ。
なぜなら、突付けば、いくらでも、不正行為は出てくるだろうから・・・今頃、東京の都知事も、枕を高くして眠れないのと同じだ。まあ、新東京銀行の実態を、民主党をはじめとする野党が調べられるとは思えないが・・・
日本には、立派に勤める公務員がいることは忘れてはいけない。しかし、それを民間と比べれば、なんだそれは?って数しかいないのが、現状である。
だが、こうして、日本の最南端(とは言い過ぎか?)で、戦雲が巻き起こっているのは事実だ。どこまでいくのか?・・・東京を洗う、清き台風となるのか?・・・目が離せない。そう、どんな時だって、人生捨てたもんじゃない。捨てたら、拾う人がでてくるもんだ。
参考までに;竹原市長のブログ http://www5.diary.ne.jp/user/521727/