阿久根市長・竹原 信一 ~1~
この間、書店に行くと、こんな本を見つけた。
『独裁者 ブログ市長の革命』竹原 信一 扶桑社
・・・・・
アマゾンでも、売っている。
竹原市長のことは、一度、紹介したことがある。
http://www5.diary.ne.jp/user/521727/
ブログで、地方政治の腐敗について、情報発信されている市長さんだ。
大手マスコミ、特に、「読売新聞」は、彼に対して、ひどく手厳しい。
まるで、北朝鮮の指導者のような書きっぷりである。
まあ、もはや、まともな記事の書ける記者がいない、マスコミのことだ。新聞など、見出しを読むぐらいでいい。必要な情報は、自分の手で暴き出す。
せっかく、読んでいるので、
気になる箇所を、ここに抜き出していきたいと思う。少々、仕事上がりで、くたびれているので、手抜きで申し訳ないが・・・地方政治の腐敗ぶりを、この連休中に、提示できればいい。
鹿児島県 阿久根市
2010年 竹原市長の言葉
…今年は激動の年になります
転落と崩壊に向けい続けている社会を救う為に、阿久根市に革命を起こします。
これからの作業に比べれば、これまでのは児戯です。
私がこの革命に取り組むのは職員や市民の皆さんに楽をさせる為ではありません。金儲けができる面白い人生を差し上げる為でもありません。次の世代、そして次の世代を支え合い、慈しみ合うものにするためです。
革命には多くの苦労と、おそらく血も涙も伴います。しかし、すべてを乗り越えます。
どの道、人生は生の悲しみと苦しみ、そして死からも逃れる事はできません。私は、これからの作業にすべてを賭けようと思います。…
一目で分かる、地方議員・役所の腐敗ぶり~給与の観点から~
阿久根市職員
平均年収;655万6000円(平成19年度)
民間の給与
平均年収;437万2000円(同上)
阿久根市民
平均年収;200万~300万円
つづいて、阿久根市職員、国家公務員、民間企業の『退職金』比較
東京の一般的な中小企業
平均1145万4000円(定年退職の場合)
平均993万2000円(55歳で退職)
一部上場企業
平均2489万7000円(定年退職)
平均2232万円(会社都合退職・55歳の場合)
国家公務員
平均2458万8000円(プラス天下り)
平均2637万6000円(定年前の勧奨退職の場合プラス天下り)
阿久根職員
平均2650万1913円(プラス天下り)
平均3295万6494円(勧奨退職の場合)
民間で都合退職が2232万、それに比べ、阿久根職員は、勧奨退職=自己都合退職が、3295万。
これじゃあ、地方財政が破綻するのも、当然といえば当然のことである。
こうした高給役所勤めがまかり通るのは、地方政治の理念である「二元代表制」が機能していないからである。 実態は、首長と議会の癒着・馴れ合いである。
利権団体、越後屋さんだ。『政治家』ではなく、『政治屋』である。
こういった地方議会の議員席は、格好の『就職先』と化しているようだ。
なぜなら、高給な手当てが出るし、仕事は楽だからだ。
田舎に、なぜ、そんな税金がいるのか?
といった話が、よく出る。橋など必要じゃないではないかと。
実際、必要な橋もあろうが、不必要な橋の方が多いのではないだろうか??中央から地方に割り当てられる地方交付税のほとんどは、人件費と談合に消えてゆく。使われない橋は、不良債権として、後世に残るのである。
こうした責任は、腐敗した地方政治を見過ごしてきた地方在住の人にもあるだろうし、腐りきった霞ヶ関を見過ごしてきた都内に住む人間にもあるだろう。
竹原市長は言う。
「知ることから始まる」と…
21世紀は、社会を、「本来あるべき姿」に戻してゆく時代だ。
(つづく)