早分かり!! 鳩にも分かる『戦前・戦後日本の政治史』 (2)
日本の政策は誰が作っているか?あなたは答えられますか?
んなこと、筆者は知らないけれど^^
一般的に、二つの議論がある。一つは、議員主導だというもの。もう一つは、官僚主導だというもの。
だが、筆者は、どちらともだと思っている。
日本の政策立案過程(政策を作っていくプロセス)において、もっとも重要なのは、やはり官僚だろう。自民党時代は、官僚が政策の書類を書き上げ、それを自民党党首は、党の政策として、国会に通してきた。米本昌平氏は、こういった日本の政策過程を、「構造化されたパターナリズム」と呼んでいる。アメリカでは、政策過程の実証的な分析が行われ、専門の機関まである。「議員立法」(議員主導型)は珍しくない。というか、常識だ。しかし、日本では、現在、民主党が『脱・官僚』に躍起になっているように、「官僚立法」が常識である。いってみれば、それほど、霞ヶ関は権力をもっているのである。
その霞ヶ関はメッカだ。なんのことか分かるだろうか?
「メッカ」とは、つまり、陳情者たちのメッカ、巡礼先であるのだ。なんで、宗教用語を使うのか??霞ヶ関の権力神話は、崇拝の次元まで高められているからである。
陳情者たちは、主に、圧力団体と呼ばれる。「なんとか連盟」「なんとか会」などは、すべて、政治的陳情を行う団体である。彼らは、議員や官僚と対面して、保護政策や補助金の分配に預かるわけだ。
よくも悪くも、これが、日本の政治である。政治家が、窓口になり、陳情を聞く。それを官僚に伝えて、政策化させる。国会に通す。その代わり、彼らは陳情者から、天下り先や賄賂をもらう…
「議員」「官僚」「財界」の鉄のトライアングル、ここに極まれりである。
よくも悪くも、これが、日本の政治である。良いとは、どういうことか?高度経済成長期、こういった政治システムが、再分配機能として効力を発揮していたからだ。悪いとは??900兆円を超える、債務超過に陥らせたこと。
このような、政治は、経済が成長していれば、分けるものがあるからいい。ただし、現在のように、経済が停滞していれば、必然的に、税収は低下するから、負債が大きくなる。
さて、では、いったい、このような、日本の政策立案過程は、どのように形成されたのか??
それを説明するものとして、「1940年体制」という理論がある。
小沢が危ないな~。二月上旬には、逮捕されると、なにかの記事で読んだが…民主党は、結局、自民党とは変わるまいが(なぜなら、民主党というのは、自民党で一番になれなかった人たちの集まり「セカンド・パーティーだから。政策志向は、変わるはずがない。特に小沢は、田中角栄を師に仰ぐ、こてこての利権型政治論者である)、小沢の対中国外交は支持していた。ちなみに、田中角栄は、CIAにやられたというのが、定説である。アメリカメジャー独占の「石油」に手を出したのが運のつきで、アメリカの逆鱗に触れたらしい。現代史は、いってみれば、陰謀史である。なんでそうなるのか??現在も連綿と続いている因果関係を、古代史のように、明示させることなどできないからである。だから、現代史は陰謀史的になり、人々は、それを信じようとしない。