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ししょの備忘録  作者: ロキューノス
壱話目
6/6

5ページ 後半

=5=

 ・ある新人の話・


 次の日普通に集まり『狼の魔回廊』に向かった


 2階に着くとそうそうに灰狼の群れに見つかった


 正直隣に立つ人が頼りになるのか分からないって普通に!ごわい!!



 イブキさんが弱気な発言ばっかでついつい自衛用の緑刃を使ったが全くの無傷!


 あぁ……給料10分の1……


 メソメソと心に雨を降らしているとイブキさんが話しかけてきたあと深緑色の本を何も無い場所から出した


 魔法の1つのセット召喚だと思われる


 魔法で召喚魔法の初級の魔法でそんなに難しいものじゃないためそんなに驚かなかったが綺麗な本だった



 深緑色に金色の装飾の線が美しくかった


 ただ、ここで本なんて出しても……


 と思うと


「『第二古書よ(エミディス)、我が友に走烈の一端を与え願う』」


 と本に語りかけると本が深緑色に輝き


 うわぁーさらに綺麗になったと違うところに目が行っている内に


 深緑色の光が自分に降ってきて光に包まれた


 気づくと今までになく体が軽く驚いていると


 来た道を正確に戻れと言われて走って進んだ


 走りながらイブキさんのイメージが変わった


 凄腕の強化魔法使いなんだと



 まぁそれも全然違った


 走り出したところに戻ると息が辛くなっていた



「お疲れさま」


 と軽く言われた


「はい? ま、まだ逃げないと」


 焦りながら言うと


 逆にえ?みたいな顔で藍鼠色の本を手に持って


「ん? ああ。問題ないよ『第七古書よ(シュシメー)、汝、我を守り給え』」


 さも普通に襲って来ていた灰狼を撃退した


 強化魔法使いじゃないのかよ!


 というか驚きもあったが


「……え、もしかして最初から討伐できたんですか」


 普通に疑問を聞くと


「ん? はい」


 何気なしに言われた


「ぃしょから……」

「はい?」

「最初からやってくださいよ!!」


 心から叫んだ


 それから何日も一緒に過ごしたがそこでも凄かった


 俺は勉強や試験で、必要になる中位以上の魔法を使えるようにしていたし、まずまず魔法の初級は使えないものだと思っていた


 いくつもの初級魔法を並立に使い野宿の準備を素早く作って料理を作ってくれた


 ちなみに灰狼の肉だ、魔物の肉は使える部分が普通の動物より少なくなるがあの時に何匹も倒していたため今回の食事は贅沢に食べれた


 美味かった……すごく



 このダンジョンの変化は凄まじいものだ


 先輩や自分で調べたダンジョン変化の報告とかで知識を入れ込んでいたが前例がないに近いレベルで変化している


 5層では正直異次元に思えた


 だけどイブキさんは少しの苦戦という感じで終えた


 こんな強さを持っていて整理課にいて雑用とか言われているのが謎に思えてくる


 そして6層、イブキさんが最初に言っていた目的地だ


 このあとはついでに見るくらいのことを言っていた


 問題は周回している魔物だった


 2つの凶暴な顔が左右を見ている


 二頭狼(ツインヘッドウルフ)


 元々のダンジョンでは最下層にいるはずだった


 そんな魔物がこんなとこにいる


 あぁこれは終わった


 1人で諦めの気持ちに沈んでいると


 今までに出してこなかった滅紫色の本を出した


 今までの本は美しいと思った、思えた


 見ただけで自然と鳥肌が立った


 少しビクッと腕が自然に動いていた


 そんな自分の変化を感じているとイブキさんは二頭狼(ツインヘッドウルフ)を穴あきにしていた


 Bランク冒険者が数人いるパーティで立ち向かうことを推奨されるレベルの魔物のはずだ


 すごいと思ったが穴あきにされた狼は倒れることなく


「自然治癒……」

「しっ、自然治癒ですか!? 狼種では三頭狼犬(ケロベロス)以上でしか確認されていないと……」


 狼種で……自然治癒、最悪のコンビ


「逃げましょう」

「はい!」


 少し被り気味に返事をした



 逃げる先に今回の目的地に着いた


 悲惨な場所だった壁に血が、人の肉らしき破片が飛び散り踏まれた形跡もある


 それを確認すると体の中から思わず出そうになるものを感じてせめてもので部屋から出た



 吐いて出るものが無くなると


「行きますか、ここを出ましょう」


 と優しく言ってくれた


 手には優しい緑色の厚い本を持っていた


 ただ、この現場を見ても吐くどころか通常運転で動いているこの人を見て背筋に寒いものを感じた



 行きは出逢えば逃げてから殲滅していたが帰りは魔物に出くわしてもすぐに隠れ必要な討伐しかしていなかった



 行きよりもゆっくりとダンジョンを出た



とりあえず分けてみました。


さて、壱話の中に入れるか分からない情報を小話で。

二ノの先輩は当然ながら何人もいますがここ何年かは配属される人がおらず十年目の人が新人というか一番下でした。その人はやっと一番下じゃ無くなって二ノに対して感謝しておりよく話をしてくれています。ちなみにその人が色々大変な事などを教えてくれている前半の話に出てきている先輩です。


面白いと思っていただければ是非ブックマークと評価、感想をお願いします


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