表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

あなたへ...2016年3月

作者: あずま

退職する先輩が

これからの夢を語った


職場に入ってからの

夢とその結果を語った


みんな

楽しそうで

別れは悲しいけれど

新しい門出を祝う


今までの夢

これからの夢


あなたにはもうないんだと

そう思ったら


あとから

あとから

涙があふれて来て


楽しい会を台無しにしそうだったので

そっと

そとのベンチに座っていたら


同僚が来て

声をかけてくれた

慰めてくれた


迷惑をかけてすまないと言う私に

大丈夫と

言ってくれた


でも

そのとき

娘さんはお母さんが泣いてるときっと辛いよ

言われた


きっと

本当にそう


心を病んで

夢が見つけられずに

終わらせる道を選んだあなただけれど


あなたはいつもお母さんに優しかった

いつだって

身体の弱いお母さんをかばってくれた


たぶん

辛くて辛くて

お母さんやお父さん、お姉ちゃんとお兄ちゃん

おじちゃんとおばちゃん

さっちゃん

おばあちゃん

MちゃんやEちゃんたちのお友達

色んな人が今も苦しんでるって

きっと気がつかないほど

辛かったから


あなたがお母さんに泣かれたきっと

辛いだろうなって

思う


でも

お母さんが

今のあなたにできることって


泣いてあげることの他に思いつかないんだ


だって

あなたがいないのに

笑えないよ


毎日

毎日

あなたを探している


目が覚める度に


今までのことは

悪い夢だったんだじゃないかって


振り向いたら

あなたがそこにいるんじゃないかって


探しても

探しても

あなたがいない


泣く以外に

なんにもできはしない


夢なんかなくたって

あなたがいてくれることだけが

夢のように幸せだって

思える


今の

お母さんのたった1つの夢


あなたに

会いたい

あなたを

抱きしめたい


他には

何にもいらない

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ