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物語における「三回化」

 今回は近代文学とはあまり関係無い、物語論や構造主義に関連する話題です。とはいえ私はこの辺に詳しくないので、深い話にはなりません。すごく浅いです。



 タイトルの「三回化」というのは、ロシアの民俗学者ウラジミール・プロップが提唱した物語の機能の一つで、物語の中で何らかの要素が三回繰り返されることを指します。

 具体的な例を挙げると、『三匹の子豚』や『三枚のお札』などは題名からも分かりやすいです。また、『白雪姫』で王妃は、一度目は紐で絞め、二度目は毒を塗った櫛で、そして三度目は毒リンゴで白雪姫を殺そうとします。『桃太郎』は鬼ヶ島への道中、犬、猿、雉の三匹と出会い、きび団子を与えて家来にします。


 こういった三回繰り返すという構造を持つ物語は他にもたくさんあって、先に挙げたような世界各地の昔話にも多く見られます。たぶん皆さん次々思いついて、枚挙にいとまが無いほどでしょう。言語や文化が異なっても同様に存在するというのは、とても不思議で面白いですよね。

 でも、どうして三回なんでしょう?

 もしかしたら、人類にとって「3」は何か意味のある数字なのかもしれません。認知科学的にどうこうとか。だいぶ昔ですけど、認知心理学の講義で、人間が瞬間的に記憶できるのは大体七つくらいまでだと聞いたような気がします(うろ覚え)。そういうことが「3」にもあるのかな、となんとなく考えたりしています。

 何かご存知の方がいらっしゃったらご教授いただけると幸いです。



 私はこの「三回化」が結構好きで、自作でも意図的に取り入れたりしています。二回だと物足りないし、四回だとしつこい感じがするんです。今まで「三回化」が含まれる物語に慣れ親しんできたからなのかもしれませんが、やっぱり三回が一番しっくりきます。

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