文学少女に持っていてほしい文學堂のグッズ
文学の楽しみ方は読むだけじゃない!
ということで、今回は私の最近のお気に入り、文學堂についてのお話です。
文學堂というのは、京都の有限会社スリーミンさんの展開している雑貨のブランドです。取り扱っているグッズは、日本の文豪の文学作品をモチーフにしたデザインになっています。太宰治の「人間失格」や夏目漱石の「吾輩は猫である」といった有名作品からちょっとマイナーな作品まで、さまざまな文学作品をイメージしたノートやペンケース、足袋ソックス等のアイテムを展開しています。
このデザインがすごくお洒落で素敵なんです。可愛い物もあれば、落ち着いたシックな雰囲気、ユーモラスな物もあって、眺めているだけで楽しくなります。ノートが和綴じというのも粋ですね。
これを書いている現在出ているシリーズは、最初に出た太宰治、宮澤賢治、夏目漱石と、追加された坂口安吾と小川未明の5シリーズです。
最初の三人はまあ分かるのですが、追加の二人のチョイスが謎です。何故この二人なんでしょうか。他にも大勢有名どころはいるはずなのに。いえ、私は好きなのでいいんですけど……。
私と文學堂の出会いは去年の秋、近くの雑貨とギャラリーのお店が期間限定で展示販売していた時です。偶然知って見に行ってみたらどれもすごく可愛くて、全部は買えないし選ぶのに苦労しました。
「注文の多い料理店」とか「月夜のでんしんばしら」、「虞美人草」、「斜陽」、「不連続殺人事件」あたりのデザインが特に好きです。
迷った挙句、小川未明の「月とあざらし」の和綴じノート(文庫サイズ)を購入。中のページは罫線も何もない白紙なので、自分でカスタマイズしてスケジュール帳として使ってます。
文學堂のアイテムのモチーフになっている作品、全然読んだことが無い物ばかりだという方もいらっしゃるかもしれません。でも、デザインが気に入ったからその作品を読んでみる、というのも一つの文学への入口ではないでしょうか。
私もノートを買った時は、小川未明は「赤い蝋燭と人魚」は確実に読んだ覚えがあるけど「月とあざらし」についてはあまり記憶に無く、購入後改めて読みました。
余談ですが、その後他の作品もいくつか読んで、「月とあざらし」のオマージュ的な「月と白い花」という童話を書きました。作中に「氷山が浮かぶ北の海」なんて言葉も入れてみたりしています。まあ私の作品はほとんど読まれてないし誰も気付かないんでしょうけれども。
小川未明の作品だと「月夜と眼鏡」も好きです。未明は短い作品が多くて気軽に読めます。青空文庫にもたくさん掲載されているので、興味を持たれた方は読んでみてはいかがでしょうか。
とにかく、文學堂のグッズはセーラー服に三つ編みおさげの文学少女が持つのにぴったりなんです。もちろん文学少女以外が持っていても構いません。ギャルっぽい子が持っていたら、それはそれでギャップ萌えです。男性には……、ちょっと可愛すぎるかもしれませんが、筒型ペンケースなら使いやすいかも。
こんなところで言うのもなんですが、文學堂さん応援してます! 公式サイトが更新されていないのが不安ですが、頑張っていただきたい。新しいシリーズが追加されることを期待してます!
画像のサイズを変えたらちょっと画質が荒くなってしまいました……。
実在の会社名とブランド名を書いて画像まで載せたので、何か問題があれば削除します。