王都にて④ ギルドカードを作ろう!
さて、戻ってきましたギルドカウンター。俺たち(俺だけか)は、ギルドカードを作るためにここにいた。
「では、ギルドカードを渡します。このカードの上に数滴血を垂らしてください」
シャルロットさんの説明に従い、ナイフで指に傷をつけ血を垂らす。
するとギルドカードが光り、そこには俺の名前が書いてあった。それを持つと、そのカードは俺の手のひらに粒子となって消えた。
「え?消えた?」
「紛失防止の為です。『出てこい』と念じれば出てきますよ」
ふむ。出てこい。
お、出てきた。よし、ちょっと確認してみよう。
名前 タクト・カンザキ
出身 unknown
LV 4(next.
ランク B(next.0/300)
所持金 60200z
装備 無し
ふむ。基本はステータス、一部は独自の物か。
出身、unknown?まあ、この世界ではないはずだから合っているのか?
「すみません、ランクってどうやったら上がるんですか?」
「はい、ランクはこのカウンターの右手、あちらにあるクエストボードからクエストを受注して頂き、それを達成することでランクポイントが貯まります。ですがクエストにもランクがあり、1つ上のランクまでしか受注できません。また、ランクポイントも自分の1つ下、自分と同じ、自分の1つ上のランクのクエストしか貯まりません」
ふむ。なんとなく分かった。だが、この制度はよくできているな。高ランクの冒険者が低ランクのクエストで安全にランクを上げるのを防ぎ、かつ低ランクの冒険者が高ランクのクエストで無駄死にするのを防ぐ。成る程な。
「所持金ってここで預ける事が出来るんですか?」
「はい、所持金は各地のギルドで預ける事も、引き出す事も出来ます」
それはありがたい。俺はこれから色々な土地を旅する予定だからな。
「またギルドは大抵の街にはあり、大きめの村にもある事があります。ですが小さな村にはあまりないので、それは注意してください」
「わかりました、ありがとうございます」
「もう質問はありませんか?」
「はい、大丈夫です」
「では、これで冒険者登録は完了です。活動、頑張ってください」
愛想笑いであろうが、シャルロットさんは俺に笑いかけてくれた。
よーし、終わった!
よし、何か依頼を受けてみよう!
今回、大分短めです。
大分空いてしまって申し訳ないです。
不定期ですが出来る限り週1では投稿したいです。