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FPS世界ランカーの異世界転移  作者: 白雪
1章 異世界転移
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王都への道中④ カールの正体

「あー、だりー」


「文句を言うな、タクト」


「だってよ、もう2時間だぜ?2時間も待たされるとか……」


そう。俺たちはまだ王都に入るための列に並んでいたのだ。大分前には進んだが、あと1時間はかかるだろう。


「はあ……でも本当にそれはそうだな。俺も今まで何度も王都を出入りしてきたが、こんな事はなかったぞ」


何かあったのだろうか?何も無いことを祈りたいが……


「ふむ……まあ、気にする必要はないさ、タクト。そのうち入れるだろう」


「そうだな、気にする必要はないか」


「おう、そうだぜ」


そして、更に1時間後。


「次の方ー」


門番らしき兵士に呼ばれて、俺たちはその方に進む。


「では、この水晶に手を……って、え?」


どうしたんだ?


「こ、これは、フィリップ・カール将軍殿!お待たせして申し訳ありません!」


え?え?ええっ?フィリップ・カールって俺の隣にいるオッサンだよな?って事は……


「気にする必要はない、フォール一等兵。俺は今は将軍ではなく一介の冒険者だ。敬意を払う必要はないさ」


やっぱりかよぉぉぉ!!


「カール、あんた将軍様だったのかよ……」


「ん?ああ、言っていなかったな。タクト。俺が軍に所属している、って事は言ったか?俺はフィヨルド王国軍第一隊隊長、フィリップ・カール将軍だ」


「いや、聞いてねえよっ!?」


「はっはっはっ、まあ、気にするな」


「いや、気にするなって……はあ、なら今まで通りに接するが、いいな?カール」


「おう。公式の場でさえなければ全然大丈夫だぜ」


「よし、わかった。ならそうさせてもらうぞ」


「よろしいですか?」


「おう、いいぞ」


「では、この水晶玉に手を置いて下さい」


「おう、タクト、こうするんだ。見てろよ」


そしてカールが水晶玉に手を置くと、フォールと言ったか?その門番の前にウィンドウが出た。

それをフォールは見て、


「はい、OKです。次の方」


「タクト、お前だ」


「お、おう……」


そして俺はおっかなびっくり水晶玉に手を置くと、カールの時のように門番の前にウィンドウが出た。ドキドキしながら待っていると……


「はい、OKです。何か質問はありませんか?」


OKらしい。やはりウィンドウにはstatus(lie)の情報が写っているようだ。これは助かる。


「なければ、次に入都のために銅貨5枚の税を頂きます」


税?やばいな、金を持ってないぞ……


「おう、ほい」


俺が困っているのを見ると、カールが銅貨10枚を出してくれた。助かった。


「すまんな、カール。世話になってばっかりで……」


「いや、今から冒険者ギルドに行って素材を換金してもらうぞ。そこから今の分を返してくれればいい」


成る程な。ならそうしようか。


「よし、なら今から冒険者ギルドに行こうか。案内頼むぞ、カール」


「おう、わかった」


俺たちの次の目的地は、冒険者ギルドになった。


とりあえず5話行きました。本当に見切り発車なので投稿も不定期ですが、応援していただけると嬉しいです。

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