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FPS世界ランカーの異世界転移  作者: 白雪
1章 異世界転移
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王都への道中① 嵐の前の静けさ

目が覚めたら、カールはもう起きて、飯を作ってくれていた。

というか目の下に隈があったので、不寝番をしてくれていたのだろうか?


「よう、カール。」


「おう、ようやく起きたか、タクト。」


「不寝番をしてくれてたのか?悪いな。俺だけグーグー寝ちまって。」


「いや、気にすんなって。見る限りお前まだ15、16ってところだろ?そんな奴に不寝番させんのは俺のプライドが許さん!」


「ははっ、なんだよそれ。変なプライドだな。」


まあ、そのお陰でぐっすり眠れたのだから、感謝はしておかないとな。


「まあともかく、サンキューな、カール。」


「だから、気にすんなって。」


「OK、ならそうさせてもらう。んで、今日は、どうするんだ?」


「あ?今日も昨日のように歩き続けるぞ?それがどうした?」


「そうか、分かった。いや、特に理由はないんだ。一日の予定はその日の朝に決めるたちなんでな。」


「そうか、ならさっさと片付けて出るぞ。」


「おう、わかった。」


そして片付けを済ませ、俺たちはもう一度出発した。余談だが、カールの飯は案外旨かった。カールによると、


「野外でも旨い飯を食えると、その日も頑張れるだろう?だから必死で練習したんだ。」


とのこと。ここのところ、カールに世話になってばかりだな……


そしてその日も同じように野宿をした。その日の不寝番は練習も兼ねて俺がやったのだが、眠い眠い。魔物も来ず、安全だったため何度か寝落ちしかけた。だがウィンドウなどを見ながら、睡魔を追いやり、不寝番を完遂した。そしてその時面白い発見をした。


mapのタブを見ると、縮尺はわからないが地形から見るとおよそ15キロメートル(ここでは15キロルか)の、球形で立体的な地図が出てきたのだ。これは使える!!


しかも、マップには赤い点と青い点があり、何かがいる場所もわかるようだ。恐らく、赤は魔物、青は人間だろう。


だが人間の移動するスピードは1時間1里とも言い、1時間でおよそ4キロル移動できる。だから、大体3時間分程しかないようだ。


だがそれでも、非常に便利な能力には変わりない。これは積極的に使っていくことにしよう。


ちなみに、itemの欄も見てみたが何も入っていなかった。何かあれば良かったのに……


まあ、仕方ないだろう。


装備はitemには入らず、武器、防具はweaponタブに入るようだ。まあわかりやすくていい。


夜にした発見は、この程度だ。


次の日の朝飯は、俺が作った。

野外での炊事なんて中学の林間学校以来だ。

だが、自炊をしているだけあってある程度のクオリティで作ることはできた。カールには負けるが。


そしてこの世界に来て3日目、俺は初めて魔物に遭遇した。


誤字、脱字などありましたら指摘お願いします。


次回、初陣。

相変わらずの不定期更新です。

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