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春つばき  作者: ALSIER
第1章 夕
6/6

離別

整理しよう。

僕はゆうのことをどう思ってるのか。

何故一緒にいるのか。

暇だから?好きだから?マゾだから?

どれも当てはまらないな。

ゆうは僕が負かしてやる相手なのだ。

こんな言葉がある。

 〝優越は愉悦を呼ぶ〟

そう、僕はゆうに敗北感、屈辱を味わせたいのだ。

しかし、先日事故がおこった。

ゆうを怒らせてしまったようだ。

いつものふざけた感じが感じられなかった。

そこで僕はこう思った。


 このままゆうと別れちゃおう


隙のない理論だ。

そもそも僕は何故ゆうといたか。

まとめると自分の感情を満たすためである。

ということは、だ。

別にこっちが望まなければ、会うこともないな。

ゆうがどう思っているのかは、分からない。

しかし、あの様子だとどうせ暇つぶし程度だろう。

それなら、僕でなくてもできる。

天上天下唯我独尊。

そう、僕は孤高なる存在なのだ。

意味を取り違えているが、大体あっているはずだ。

僕はあいつに振り回されたくないのだ。


ということで、ゆうに会うのをやめることにした。

もう1週間もたったのだから、忘れられただろう。

独善的だと思うかもしれない。

でも、ゆうのことを考えればこれでいいような気もしてきた。

このままいくと、彼女は傷つくことになるからだ。

だからこれは

仕方がないことなんだ。

とはいえども、このまま直ぐ別れるのは心苦しい。

後味悪いのは嫌いだ。

ということで、ゆうに会いに行くことにした。

これが最後だろう、あの交差点にいくのも。

そう思っていたのに――


見当たらなかった。

どんな時でもそこで待っていたゆうがいなかった。

そんなはずはない。

流石に焦る。

今までにこんなことなんてなかったのだ。

 もしかして嫌われてしまったのではないか...

なんでこんなことを心配したのかわからない。

どうせ別れる予定だったのに。

それでもどうしようもない焦燥感にかられた。

そんなはずない。

そう、心では思っているはずなのに。

否定しきれない自分もいる。

信じたい。

ゆうを信じたい。


ここから先はあまり覚えていない。

とりあえず、ゆうの名を叫びながら自転車で街を走り回っていた。

そんな気がする。

そして休もうとした公園に。


ゆうがいた。

会ったときと変わらない表情で。


「ごめんなさい」


謝ってきた...。

まだ5話なんですね

今回は2話構成なので、次に続きます

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