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呪神  作者: マボヤン
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01 呪学

学校につく頃にはホームルームは終わり、みんな最初の授業の用意をしていた。

「はぁ~朝から災難だぜ…」

神浜は自分の席に行くとカバンを机の横に置いた。そこに1人の男子生徒がやってきた。

「おいおい朝からどうしたんだよ?」

同じクラスの早乙女智一(さおとめともかず)だ。早乙女と神浜は小学校からの仲だ。この高校にあがってからも同じクラスとは、2人の縁はきれないものだ。

「ちょっといろいろあってな…」

神浜は登校中にあったことはとりあえず黙っていることにした。

「そうか、おっと1時間目始まるぞ。」

「あぁ、また後で。」

それだけ会話すると早乙女は自分の席に戻っていった。神浜もカバンから教材を出して準備をする。そしてしばらく経ってチャイムが鳴り先生が入ってきた。身長は高めの細身の男性で性格が明るそうな人だ

「よぉーしじゃぁ最初の授業を開始するぞ。…君号令かけて。」

先生は神浜を指差す。神浜はめんどくさそうに号令をかける。

「きりーつ…れーい。」

生徒はおのおのに礼をして座った。

「よしみんなまずは僕の話を聞きなさい。」

生徒達は先生の顔を見て話を聞く体勢になった。

「まず改めて入学おめでとう。僕は理科総合改め呪学(じゅがく)の担当の谷川(たにかわ)だ。」

神浜は頭にハテナが浮かんだ。他の生徒達もざわざわしている。思い切って神浜は谷川に聞いてみた。

「あの、呪学とはなんですか?」

「あぁ、知らないで入学した人も多いみたいだし説明させてもらうよ。ここ霧雨丘高校(きりさめおかこうこう)は授業に呪学を取り入れているただひとつの学校だ。呪学とは簡単に言えば呪いについての基本的な学習をする。」

「呪いなんて存在するんですか?」

生徒がさらにざわざわする。

「呪いは存在する。現に呪いについて学習したいからこの高校に入ったという奴もいると思うが…」

神浜が辺りを見回すとごく一部だけ呪学がまるで当たり前かのように受け入れている奴らもいる。

「まぁ詳しいことはこれから知ればいい。とりあえず理科総合という名の呪学の教科書の2ページを見てくれ。」

生徒は言われたとおり教科書を開く。神浜も教科書を開く

「では呪いとは何か分かるか?」

分かるわけもない…誰も手を上げない。

「誰も分からんか…では説明する呪いとは人の恨みである。呪う人が相手を恨むことで呪いは発動する。さらにその力が強ければ強いほど長期間続く強力なものになる。では有名な呪いとは何かは分かるか?」

またも沈黙が続く…

「しょうがない君!!適当でもいいから答えて見なさい。」

先生は早乙女を指差す。早乙女はしばらく黙っていたがようやく口を開けた。

「…丑の刻参りですか?」

「そのとおり!!」

谷川は黒板に呪いと書いて、その下に丑の刻参りと書いた。

「丑の刻参りは藁人形を相手に似せて五寸釘を藁人形にさすものだ。そして相手はその釘で打たれたところと同じ場所を怪我したり、突然出血したりするわけだ。しかし!!」

谷川はいきなり大きな声を出した。

「呪いはそんなに怖いものではないから安心するように!!丑の刻参りは人を呪い殺すものだがそれは一部のものだ。君たちに人を殺せるほどの呪いは教えるつもりはないし、知る資格もない!!」

それだけは谷川も念を押しておきたかったのだろう。それだけ強調して言い終わるとまた落ち着いて話し始めた。

「僕が教えるのは例えば…猫野(ねこの)。」

と言いながら1人の女子生徒を指した。

「君には猫の呪いがついてるね。」

猫野はおどおどとしながら頷いた。

「猫の呪いとは何か答えてくれるか?」

猫野はしばらく黙っていた。

「話したくなければ話さなくていい。ごめんなまだ慣れてないのに…」

谷川は猫野に謝り次の生徒を探した。

「早乙女!説明するか?」

次に谷川が指したのは早乙女だった。神浜は早乙女に注目した。

(まさか…早乙女に呪い…?)

しかし早乙女は答えようとしなかった。

「呪いはその人のコンプレックスでもある。しかしこの学校には呪いを持った生徒…もちろん先生もいる。呪いを持っていない奴も持っている奴も仲良くな!!」

その後谷川は呪いの歴史など眠くなるような話を話し始め授業は終わった。

(神の後は呪いかよ…)

神浜は今日の出来事を整理しようとしていたが、途中で存在してしまったからしょうがないというとても簡単な答えを勝手に見つけ考えるのをやめた。

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