境の民は歌を忘れない
最終エピソード掲載日:2026/02/15
人間と異形が共に暮らした国境の街「渡瀬」。だが数年前、異形排斥令により、彼らは壁の向こうへ追いやられた。
人間だけの「清らかな街」――そう呼ばれた渡瀬を、三度目の冬が襲う。畑は枯れ、井戸は涸れ、飢えが街を蝕んでゆく。
薬師の青年・柊凪は、かつて幼馴染の異形の少女を見送ることしかできなかった。あの日から抱え続けた後悔を胸に、凪は禁じられた壁の向こうへ足を踏み出す。
そこで彼が聞いたのは、恨みの叫びではなかった。
――これは、臆病な傍観者が「門」を開くまでの物語。
人間だけの「清らかな街」――そう呼ばれた渡瀬を、三度目の冬が襲う。畑は枯れ、井戸は涸れ、飢えが街を蝕んでゆく。
薬師の青年・柊凪は、かつて幼馴染の異形の少女を見送ることしかできなかった。あの日から抱え続けた後悔を胸に、凪は禁じられた壁の向こうへ足を踏み出す。
そこで彼が聞いたのは、恨みの叫びではなかった。
――これは、臆病な傍観者が「門」を開くまでの物語。