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終幕:新しい世界の朝
数ヶ月後。 ハルトの家の庭では、銀色の毛並みを輝かせたフェンが、美波と新しく生まれたテトと共に、元気に駆け回っていました。
もはや、ゴーグルで偽装する必要はありません。 ハルトのスマホの画面には、厚生労働省から届いた『家庭用人工生命体・登録済』の通知が輝いています。
「……ねえ、フェン。今日の散歩は、あの公園の温室まで行こうか」 『ああ。だが、次は俺が先頭だ。……主よ、これからの世界は、ゲームよりもずっと面白くなりそうだな』
少年と、かつてデータだった獣魔。 二人の物語は、もはや「仮想」ではなく、温かな体温を伴った「現実」として、どこまでも続いていくのでした。
【――Adventure Continues in Real World.】




