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食堂に入ると、そこにはみかんいがいのお屋敷で暮らしているみんながいた。
食卓に座ったらお嬢様とその横に立っているめろん。そして朝ご飯の支度をおえているりんごとれもんがくすくすと笑いながらみかんのことを見ていた。
「よく眠れましたか? みかん」と優しい声でお嬢様は言った。
「はい。お嬢様!」と慌てた様子でみかんは言った。
それからみんなは自分の席に座った。
「では、みなさん。朝ご飯にしましょう。たくさん晩ご飯を食べたとしても、昨日はお昼抜きだったのですから、まだお腹も減っているでしょ?」とにっこりと笑ってお嬢様は言った。
それからみんなで楽しく朝ご飯を食べた。
「めろん。お昼ご飯ぬきはやめましょう。かわいそうです」と美味しい(めろんが作ってくれた)朝ご飯を食べ終わったあとでお嬢様は言った。
「いいえ、お嬢様がそういってもだめです。犯人をみつけるまでみんなお昼ご飯抜きです。もちろん、私もお昼ご飯は食べていません」とめろんは言った。
すると、うーんと難しい顔をしてからお嬢様はりんご、れもん、みかんを見て「ごめんなさいね。みんな。なんとかめろんを説得するから、もうちょっとだけ待ってね」とふふっと笑って言った。
お嬢様はお気に入りのカップが割れてしまったので、いつもとは違う(それもとても素敵だったけど)青色の陶器のカップで紅茶を飲んでいた。
朝ご飯のあとでみかんはめろんにたっぷりと怒られた。
そしてお昼ご飯ぬきのお昼にりんごとれもんとみかんは集まってお嬢様の割れてしまったカップのことを調べることにした。