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「僕はずっと洗濯をしてました」とりんごは言った。

「私はお風呂掃除をしてました」とれもんは言った。

「えっと、私はお庭と正門のところをお掃除してました!」とみかんは言った。

「私はお嬢様のお部屋を綺麗にしていました。朝ご飯のときはお嬢様のカップが割れていなかったのはみんなが見ていますね。では、朝ご飯のあとで食堂に入った人は誰かいますか?」

 めろんの言葉にはいという人はだれもいなかった。(お嬢様は割れてしまった白いカップで朝ご飯のときに紅茶を飲んでいた)みんな食堂にははいっていないらしい。

 すると、めろんは明らかに怒った顔をした。

「ではどうしてお嬢様のお気に入りのカップが割れてしまったのだと思いますか?」とめろんは言った。

「自然に割れたんだと思います。古い骨董品のカップでしたし、きっと寿命だったんだと思います」とはい、と手をあげて、りんごは言った。

「どこかから、野良猫でもはいってきて割ってしまったんじゃないんですか?」とりんごと同じように手をあげて、れもんはみかんを見て言った。

「あ、え、えっと……」みかんもなにか言おうと思ったのだけど、なにも食器が割れた理由は思いつかなかった。

 みかんはちらっと食堂の時計を見る。現在の時間は朝の十一時。朝ご飯が八時だから三時間がたっている。その間に誰かがお嬢様のお気に入りのカップを割ってしまったことになる。(誰だろう? れもんかな? と思っていたずらっ子のれもんを見ると、れもんは視線に気が付いてみかんをみて、小さく舌をだしてあっかんべーをした)

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