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看板

 よく行くスーパーの、店名の書かれた大きな看板。


 そこに描かれたマスコットキャラクターのラクダの顔が、あるときは楽しそう、あるときは悲しそうなのが気になっていた。なんで表情が変わるの?


 レジでそれとなく店員に聞いてみたりもしたけど、「さあ」とあいまいな笑顔を返されるだけで分からない。


 あまりに気になり過ぎて、子どもの手が離れたのを機にそこで働きはじめたのだが、店員は客に教えられないのではなく、何も知らないだけだった。みんな気にならないらしい。


 えー、なんで。気になるでしょ。


 店員が知らなくてもさすがに店長は知っているはずと考えた私は、店長となかよくなることにした。聞き出すには時間がかかるかなと思ったけど、ひとのいい店長はちょろかった。


 わりとすぐにラクダの表情の秘密は分かった。


 売り上げがいいと楽しそうな顔になるが、売り上げが悪いと悲しげな顔になるんだそう。


 謎が解けて気持ちいいけど、ここのところずっとラクダの顔が悲しげなのが気にかかる。


 やさしい店長に気持ちのいい同僚たち。いい職場なんだけどなぁ。


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