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If story RPG  作者: 凛々音
第二章 ハリメル村
8/20

村人

にゅるにゅる 気持ち悪いですよね(笑)

圭介の叫び声が聞こえたのか、

村の1番手前に立っている赤い屋根の家のドアが開く。


やべ。

夜に大声出してしまった。


出てきたのは、筋肉質で長身の男性だった。


「あ、すみません。なんでもないんです。ちょっと驚いて…」


言いかけて、飛び出してきた男性をよくよく見ると、肩に斧を担いでいる。


血の気が引いていく音がする…


ひーーー……༼;´༎ຶ ۝ ༎ຶ༽


「すっ、すいません。マジで!だいジョーブっす。」


圭介の返答に、

男は圭介の顔を見返すと、


「ケイ様ではありませんか!」

「村長の家に、行かれたのでは?」


…!!俺のことを知っている。

やっぱり、Ifの続きの状態ってことか。


知ってくれている人がいたことで安心しかけた圭介だったが…

思い直した。

いや、待てよ!!本当にプレイしたゲームの続きなのか確認しなくては!


「…俺の事、知ってるんですか?」


さて、なんと返答が返ってくるか…



「ケイ様ではありませんか!」

「ネフティナータの討伐、ハリメル村の住人全員、心より感謝しております。」


………


これは…


もう1度話しかけてみる。


「こんばんは。俺のこと知ってるんですか?」


「ケイ様ではありませんか!」

「村長の家に、行かれたのでは?」


……やっぱりだ。

これは、NPCノンプレイヤーキャラクターの返答だ。


ゲームの中で、あらかじめ設定された言葉や言動を繰り返すおなじみの存在。


それがわかり、圭介は、質問をやめた。

代わりに

「今から行ってきます。」と、

小声で一言言い残し、その場を後にした。


予想通り、男は、そのまましばらくそこに立ち尽くしていた。




圭介は、男を後目に、

無言で村長の家を目指して歩き出した。






 

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