変形?
ハリメル村の入り口までやってきた1人と1匹
1人はつい先程、村人に感謝され褒めちぎられた場所 警戒心のかけらもなく、村長の家に向かおうとするが、
村の入り口で、突然ルーンが頭の上から腕を伸ばし、圭介の視界を塞ぐ。
「どうした?ルーン」
そのまま腕を圭介の首元に突っ込もうと伸ばしてくる。
「ちょっ!どおしたっ」
「つめっ、冷たいいぃーー」
侵入を拒み、ジャージのファスナーを上げ、襟を立てようとする圭介に対し、
ジェリー状の体を変形させ、
どんどん服の中に侵入してくるルーン
ヌルヌルとした感触が脇辺りに達したとき、
「---っ!」
乙女のような悲鳴が出るが、
お構いなしのルーンさんは、
目的の場所まで到着したらしく、
突然動きを止める。
………
「…もういいのか」
「ルンっ!」圭介の胸辺りから
語尾短めの返事が返ってくる。
今の状態を例えると、
どこが頭で、腕で足だかわからないが、
圭介の胸の辺りに身体の中心があり、
圭介の両肩の上の2箇所と、
脇の下2箇所が伸び、
4箇所が圭介の背中の中心辺りで繋がっている。
ルーンがなにをしたいのかはわからないが…
とりあえず…
ヌルヌルに上半身を包まれているような状態…
「マジきもいーーー!!」
ルーン なにしたいんだかね。