表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
If story RPG  作者: 凛々音
第一章 RPGの世界
5/20

相棒

ルーンが、好きです。

夜の草原、

蒼い光だけがぼんやりと辺りを照らす中

あぐらをかいて座る圭介の膝の上にルーンはいた。


ルーンとの遭遇で、偶然開けたステータスを圭介と一緒に眺めるーン。


違う…眺めるルーン!


「ルーーン?」


パーティーメンバーのリンとカインのステータスを確認する圭介に、


リンの名前に腕を伸ばすルーン。

ジェリーの腕が、細く長く伸びる。


「やっぱ、伸びるんだな」

「ルーーン↑」 

褒められて嬉しいかのように、ニコニコするルーン


「やっぱまずは、パーティー探しだよな…」

ルーンは敵ではなさそうだが、

間違いなく Ifstory7のモンスターだ。


そのルーンが現れたということは、

ゲームの世界の別のモンスターが現れる可能性は上がった。


そしてこの草原、見える村の風景、ステータスの状態から、

圭介がプレイしていた続きの状態だと考えると、装備も整えつつ…


「仲間を探さないと先には進めなさそうだ。」


先程確認した ケイのステータス

【ネフティナータ】との戦いでレベルが上がり56になり、

その直後、

HPとMPを全回復してから、ハリメル村のセーブポイントでセーブした状態だ。


アイテムも、所持金も

【ネフティナータ】戦後のゲームの状態と同じだった。


「なんで、アイテムや金はあるのに、

装備はなくて、パーティー表示はあるのに、仲間いねぇんだよ!」


圭介が、誰に対してかわからないツッコミを入れると、


「る、ルーン↓」困ったような顔でルーンが声をあげる。


そんなルーンの頭をぽんっと叩き、

「俺のここでの、最初のパーティーはお前だな」

「仲良くやろうぜ。相棒」

声をかけると、


ゲーム上で、コマンド選択した時と同じように、

「ルーン↑」と笑いながら、

くるくるとルーンが回る。


その癒やされる仕草に、少し前向きになる圭介


「さてと、だいぶ寒くなってきたし、この世界から出る手立ても見つからねぇ…」

「野宿は御免だ。ハリメル村で宿に泊まろう」


「ルーーン↑」

嬉しそうに 跳ねるルーンとともに、

草原から、

近くに見える村へと1人と1匹は歩き出した。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ