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異世界転生で打倒勇者の勇者になりました  作者: 雨宮 静
1 幼少期編
2/6

1ー2考察とケモっ子メイド達

とりあえず二話目です。


見直しがまだ終わっていないので後々修正するかもしれません。

三話目も三日以内に上げられたらいいなぁ


[18.11.27 文章を書き足しました]

さて、取り敢えず時間だけは余る程あるので今の内にこの世界について分かったことを整理していこうと思う。


じゃないといつか俺の頭がパンクしそうだ。

自慢じゃないが、俺の頭はそこまで出来が良くないのである。えっへん。


ま、実際分かっている事を整理しておくに越したことはないだろうしな。

ここからは元社会人の本領発揮だぜ。



さてさて、まず最初に確認すべきは俺自身の事だな。


今は俺があの事故にあって次に目を覚ました時から体感的に大体二ヶ月が経ったってところか。


あくまで体感なので正確な月日は分からないけど多分そのくらいだろう。



最初の一ヶ月くらいは視覚や聴覚といった五感の殆どが機能していなかったため半植物人間みたいな状況だった。

いやぁ地味にキツかったよ。


社畜を極めてた時は休みが恋しく、ずっと寝てたいとか思ってたけどいざ寝る事しか出来なくなると何かこう、悟りでも開けそうな感じになっちゃうね。


始めの頃はこれからどうなるのか不安になったり、もし万が一体が治ったらどうやって社会復帰しようだとか色々考えてたけど途中から考える事自体辞めたよ。思考放棄万歳。



まぁそれでもようやくこの半月程で身体にも色々と変化があり・・・そのお陰かかなり精神的に余裕が出来た。



そして分かったんだ。


俺は間違いなく転生しているって。

これは確定事項といってもいい筈だ。



最初は事故で植物人間になっちゃったのかと思ってたけど、のんのん。


それは大きな間違いだった。


俺はリーマンから植物人間にジョブチェンジしたのではなく、ベビーにジョブチェンジしていたのだ。

ジョブなのかどうかはともかくして。


いやぁー、本当何ともお肌がスベスベなキュートベビーになっていましたよ。えぇ。


若いってそれだけでいいよね。まぁ鏡がないから顔は良し悪しまでは知らないけど。


最初の頃は全く使い物にならなかったこの身体だが生後二ヶ月ともなればそれなりに視覚聴覚が発達するらしく、今は前の俺と遜色ないレベルまでにはなっていたので視線だけを動かして何とか自らの身体を見る事が出来たのだ。


これで自分が転生したと確信したわけだな。


ちなみに半月の内に変わった事の一つは五感の発達である。


まだ首が坐っていないので前ほど自由に動かせるかと聞かれればNOと答えざるを得ないが、それでも視覚聴覚が戻ったのは大きい。


身体の他の部位に関しては自分が赤ちゃんだと分かった今となっては気にする必要は無くなったと言ってもいいだろうしな。


いずれ時間先生が解決してくれる筈だ。


まぁ、俺に関して言えば今はこれ以上情報を整理する必要もないか?


むしろ整理する必要があったのだろうかというくらいにしか変わってないし。


言ってしまえばしがないリーマンからラブリーベビーに転職しただけだからな。

いや本来ならこれだけでもビックリ仰天ものではあるんだけど転生してから二か月目に驚くようなことじゃないしなぁ。


他の変化についても身体の成長に伴って前は出来なかった感情の制御がある程度出来るようになった、とかだし。


順調に成長を重ねている赤ちゃんが今の俺。


その認識で十分だろう。


と、なると次に考えるべきはこの世界についてか。


世界、なんて言葉だと大雑把過ぎるのでひとまずは場所に関してだな。



転生したのは間違い無いとして、じゃあ一体ここは何処なのか?という事だ。


俺が元いた日本なのか、それとも外国なのか。


予想自体は幾つも立てれるが、俺の予想ではここは日本でも外国でもない。


では一体何処なのか?


答えは簡単、異世界、である。


そう、俺はここが日本や外国どころか地球ですらないと予想していた。

しかもほぼ確信している。


本来であれば一蹴してしまうような話だがそう思うのにも当然理由があった。


まず理由その一、文化レベル。


この世界に転生して多くを見たわけではないが、少なくとも今日までの俺が見た限りじゃ俺のいた日本に比べて文化レベルが著しく低い。


具体的にいうなら中世のヨーロッパな感じだ。


これだけでありとあらゆるラノベやアニメを見てきた俺にとっては「まさか」と思えるかなりの興奮ものだが、これではまだまだ断定出来るほどの事じゃないだろう。


それこそ先進国じゃない、まだ発展途上国の田舎にでも転生すればもしかするとこんな感じなのかもしれないしな。


そして文化繋がりで言語について。


一応異世界だと思う理由そのニって事にしておこうか。


まぁ言語だとかいっても単純に俺の知らない言葉が扱われている、という事だけだが。


耳が聞こえるようになって色々と会話を聞ける機会が増えた俺だがこの世界の言葉は一切分からなかったのだ。


営業職をしていた影響もあって英語はそれなりに出来た俺だが、ここの言葉はサッパリだったのである。


とはいっても英語がある程度出来るだけなのであってこれがドイツ語やロシア語だったりしたら結局は分からないんだけどな。


だからまぁこれも異世界だと断定する材料としては弱いだろう。



だけど俺はここ最近の生活で異世界だと確信した。


それは何故か。


それは、俺のお世話をしてくれているメイドさんが答えだ。



そう、このメイドさんこそが異世界だと思う理由その三であり、一番の有力源なのである。




どうやら俺はそれなりに裕福な家に生まれついたらしく基本的に二人のメイドさんにお世話されているのだが、何とこのメイドさん。



めちゃくちゃ美少女なんです。


・・・いや違う。美少女なのは違わないけど重要なのはそこじゃない。


えーっと。


そうそう。


何とこのメイドさん達、思わず触りたくなる煌びやかな髪の上に、何故か犬耳や猫耳が生えているのだ。


つまりメイド兼ケモっ子美少女なのである。


いやむしろメイド兼ケモっ子兼美少女なのだ。


これはあれだろうか。

いずれ「夜のお世話もお任せニャン☆」とか言われる時がくるんだろうか。



・・・ないな。

発想が酷すぎる。

まるでおっさんだ。


自分で自分が嫌になっくるぜ全く。


でもまぁそんな冗談は置いておくにしてもこれは素晴らしい事だと思う。

実にマーベラスである。いぇあ!


だってメイドだせ?美少女だせ?そして何よりケモっ子だぜ?


異世界云々抜きにしても、それだけで最高じゃないか。


ちなみにこの犬耳や猫耳は間違いなく本物だった。


もしかして犬耳型のカチューシャや猫耳型のカチューシャをしているんしゃないかと思った俺は抱き上げられた時に触ってみたのだ。


いやぁ、何とも言えない、ステキな感触でしたよ。まさに至福の時だった。


ちなみにもしそういう変わった文化なだけだったとしても俺は受け入れた。


器の大きい男だからな、俺は。

営業課課長は伊達じゃないぜ。


・・・決して個人的にそういう文化が全然アリだとか思っているわけではない。ないったらない。



こほん。


ともかく、いくつものテンプレ要素と地球では考えられないような姿をしたメイドがいるとなればここが異世界だと考えた方がしっくりくる。


なので断定、とまではいかなくとも基本的には異世界という認識でいこうと思う。


ぶっちゃけこの問題も身体の成長と共に解決するだろう事なので重要なのは俺の意識だけだ。

となればこの認識で間違いはないだろう。



後はそうだな。


情報まとめついでに言うなら俺のお世話をしてくれている二人のケモっ子メイドの事か。


言葉は全然分からないので見た目だけの情報にはなってしまうけど。


ある程度決まった時間にこの部屋を訪れる二人のメイドさんだが、一人は金髪でどこかホンワカしていそうな犬耳美少女で、もう一人が黒髪のクールビューティという言葉が似合いそうな猫耳美少女だった。



ケモっ子というだけじゃなく最初から属性満点そうな美少女がいるとか、何とも分かっている神様である。


今一度言おう。



神様が空気読まないとか言ったやつは俺がぶん殴ってやりたいぜ。



ともあれ、以上が今のところこの世界で得た情報かな?

俺の事と二人のメイドさんについては別にまとめなくても良かった気はするけど。


だがまぁまとめるなら、


俺は異世界へ転生していて、転生先はそれなりに裕福な家っぽい。


そしてお世話係としてこの部屋を訪れる二人のメイドはケモっ子美少女である、と。


大体はこんなところだろう。



それ以外で少し気になるとすれば、俺がこの世界で生まれてこうしてある程度成長するまでに見た人間が例のメイドさん達だけだという事だろうか。


つまり両親を揃って見た事ない、という事だ。


あのケモっ子メイドさんの内どっちかが俺の母親の可能性もなくはないのかもしれないけど・・・見た目はまだ20歳に届くかどうかといったところだし、なんか雰囲気的に違うような気がするんだよな。


純粋にメイドさんとしてお世話してくれているような感じだ。

それにしては過剰な愛が感じられる事もしばしばあるけど。



この事に関しては気にはなるけど考えても仕方ない事だと割り切っていたりする。


家庭事情なんて、もう少し大きくなって直接の情報を聞き出せるようにならないとどうにもならない事だしな。


でもそう考えると、だ。


そういった些細な憂いがなくはないとはいえここ、転生先としてはこれ以上ないくらいに最高な環境なんじゃなかろうか?


だって裕福そうな家庭で、美少女なケモっ子がメイドさんで、しかも異世界ときたもんだ。


あらあらまあまあ。


普通に最高じゃないですかやだー。


まだまだこの世界については分からない事だらけだけど、それも時間と共に徐々に分かっていく事だろう。


・・・うん。


前の世界では必死になれることを見つけられなかった俺だが、この世界では生きる事そのものに必死になれそうだ。


だってそうだろう。


誰もが一度は夢見るだろう異世界なんだぜ?


そんなの、何もかもが新鮮でやる事為すことが楽しいに違いない。いや、楽しい!



・・・さてはて。



となれば、これからは楽しい異世界ライフの為に色々と頑張らなきゃいけないな。


前の世界では見つけられなかった必死になれるものもこの世界でならいくらでもありそうだし。



何から頑張るかは追々決めるとして取り敢えず今はーーー


「ーーーーッ!」


「ーーー?」


ガチャッという音と共に部屋に入ってきた例の二人のケモっ子メイド。


この二人は相変わらず何を言ってるか全く分からないけど二人共満面の笑みで寝たきりの俺に近づいてきた。


きっと、飽きもせず俺のお世話をしてくれるのだろう。



それこそありとあらゆる事まで。


そう、これからの異世界ライフを楽しむ為にまずはーーー赤ちゃんプレイっていう盛大な羞恥プレイに耐える事から始めようか!



と、今まで情報の整理だとかなんだとかをしていた俺はそれらをほっぽり出し、異世界へ転生して最初にするにはバカバカしいような事を人知れず決意するのだった。

よろしければブクマや評価などお願いいたします!



[18.11.28 文章を大幅に修正しました](話に影響はありません)

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