サクラエディタの便利な機能(強調キーワード)
自分で書いた文章を読み返してみて、なぜこんなに誤字脱字誤記誤用が多いのだろうかと、暗澹たる気分になる。
それも繰り返し見直した文章の中に未だ誤字が見つかるのだから尚更である。
私は「小説家になろう」のエッセイの熱心な読者である。
やはり誤字に関するテーマを取り上げておられる諸先生も多いようだ。
自分で書いている場合、それが正しいという思い込みがあるので、なかなか誤字に気が付かない。
「小説家になろう」では異世界転生ものが大きな勢力を占めていて、召喚ものもそれなりに多い。
召喚ものでやってしまいがちな誤字に「召還」があるという。
格好良く「召喚」するつもりが「召還」してしまっては、確かに読者にとっては興醒めであろう。
その他「発生」と「発声」なんかもある。
こういった、誤字の抽出作業はもっと機械的に行うのが好ましい。
その為に校正ツールなるものがあり、それを用いるのが効果的である。
しかし、編集しながら誤字の抽出ができれば校正作業での手間が減る。
テキストエディタでは、特定のキーワードを強調表示する機能がある。
そこにやってしまいがちな誤字を登録すると誤字を入力した瞬間に気付くことができる。
サクラエディタでは次のようにする。
・先ず、「設定」から「タイプ別設定」を選択し、「カラー」のタブを選択する。
・「強調キーワード」の項、「共通設定」のボタンをクリックする。
・「セット追加」のボタンをクリックし、「禁止キーワード」と入力し「OK」を選択する。
・誤用しやすい熟語で自分が絶対に使わないもの、例えば「召還」や「発声」などを追加する。
・「強調キーワード」の項の「2~10」のボタンをクリックする。
・「強調キーワード1」に「禁止キーワード」を登録する。
・「タイプ別設定」の「カラー」に戻り、「色指定」の背景を赤、文字を黄色に指定する。
この指定を行うと「召還」という文字を入力すると強調されるようになる。
強調が発生した時点でそれを解消していけばよい。
投稿原稿に禁止ワードが混入する危険が減るわけだ。
残念なことに、条件次第では強調されないこともあり、その法則は私には理解できない。
しかし、普通に使う分には問題無いだろう。
過去しでかした誤字を「禁止ワード」に登録していけば、同じ失敗をしなくてよくなるわけだ。
「召還」や「発声」のように、明らかに自分は使わないと決めることができる漢字熟語の場合は「禁止キーワード」とすれば良い。
しかし、「保障」/「保証」/「補償」/「歩哨」や、「校正」/「構成」/「更生」/「公正」など、どれも使いそうな同音異義語がある場合もある。
この場合は「要注意キーワード」を作り、淡いピンクなどで強調すれば良いかもしれない。
「強調キーワード」のセットは十個まで自由に設定できる。
例えば登場人物の名前などを強調すれば、人物の名前の間違いを防ぐことができる。
執筆していて、全然意図しない登場人物が発言している間違いを私はよくする。
色分けしておけばそういった間違いも減るかもしれない。
強調するにおいて、白背景で編集する場合は、淡い色で背景色を変えることにより強調すると良い。
逆に黒背景で編集する場合は、淡い色で文字色を変えると見やすい。