高校生活の始まり
長らく更新しなくてすいません。
受験生なんで、これから暇を見つけて投稿していきたいと思います。ご容赦ください。
「秀矢!起きろっ!」
突如耳元で怒鳴り声がする。
なんだぁ…?
うっすら目をあけてみる。
そこには、満面の笑みを浮かべた渉がいた。
…ドカッ
「ぐはっ!…なぜ殴る?」
「耳元で大声だすな。俺の鼓膜を破る気か?」
床でのたうちまわる渉を無視して、とりあえずリビングに行くことにする。
いつものように、リビングには誰もいない。がらんとしたキッチンが寂しい、と思わなくなったのはいつ頃からだろうか。
ここで、うちのことを説明しよう。
両親はいない。母親は、物心ついた頃にはいなかった。俺が二歳くらいのときに出ていったらしい。
父親はいた。松本栄治という名前で、俺を男手一つで育ててくれてた。
過去形なのは、もういないからだ。親父は、一昨年に交通事故で死んでしまった。あっけないもんだった。俺に向けていた笑顔はもうなくて―
あったのは、生気の全くない親父の顔だけだった。
葬儀の翌日、俺以外家に誰もいないのを見て、俺はやっと気付いた。
俺は、親父が好きだったんだ。
大切なものは失ってみてはじめて気付く。
よく言う台詞だけど、その言葉の重みを実感することになるなんて考えもしていなかった。
「おい、秀矢!秀矢ってば!」
ふと気付くと、渉が俺の顔をのぞきこんでいた。どうやら、物思いにふけってたらしいな。目を覚まさねぇと…
「あ、あぁ…すまん。飯食おうぜ。」
「おう。で、飯は?」
……
今は7時半。授業は8時から。学校まで大体15分くらい。はぁ…
「渉、棚にパンが入ってるだろ。出してくれ。」
「おっけ〜。お、これだな。なになに、今日はこれだけ?」
「お前がもう少しはやく起きてくれればよかったんだが…」
「秀矢がはやく起きないのが悪いんだろ?」
ぐ…、こいつに正論を言われるとムカつくな…
「じゃ、急ごうぜ、渉。」
「ほいほい。」
俺達はパンを食いながら学校へ。行儀とかは気にしてられん。高校最初の授業で遅刻は流石にマズイんで…な。
ガララッ。ドアを開けて教室に入る。間に合ってよかった…
「おはよ〜、彩ちゃん。今日も綺麗だね。」
はやい…
つか、昨日フラれただろ、お前…
「お、おはよう。
「じゃ、急ごうぜ、渉。」
「ほいほい。」
俺達はパンを食いながら学校へ。行儀とかは気にしてられん。高校最初の授業で遅刻は流石にマズイんで…な。
ガララッ。ドアを開けて教室に入る。間に合ってよかった…
「おはよ〜、彩ちゃん。今日も綺麗だね。」
はやい…
つか、昨日フラれただろ、お前…
「お、おはよう。
「じゃ、急ごうぜ、渉。」
「ほいほい。」
俺達はパンを食いながら学校へ。行儀とかは気にしてられん。高校最初の授業で遅刻は流石にマズイんで…な。
ガララッ。ドアを開けて教室に入る。間に合ってよかった…
「おはよ〜、彩ちゃん。今日も綺麗だね。」
はやい…
つか、昨日フラれたのによくあんな平然と声をかけられるな、お前は…
「お、おはよう。高西君。松本君。」
流さんも弱冠引いてるっぽいぞ、渉。
「おっす、お前ら。今来たのか?」
蓮だ。そういや、こいつ家来なかったな。何してたんだ?
「蓮、お前なんで来なかったの?」
ナイス、渉。
「あれ?行ってなかったっけか?今日からサッカー部の朝練参加してんだよ。朝練は火木土だからそれ以外は行けるぜ。」
「もう朝練参加してんの?はえーな、おい。」
渉が驚いて言う。まあ当然だ。俺もびっくりしてる。
「まあ、この俺様が入ったことだし?仙道を強くしていきたいじゃん?」
「熱心だねぇ、蓮は。」
ガララッ。ドアが開く。
「おい、お前ら、何してんだ?席つけ。授業始めるぞ。」
川西先生だ。近くで見るとホント綺麗だな…
あれ?そういや、流さんにはうるさかった渉が、先生には何も反応しなかったな?聞いてみるか。
「おい、わた…」
「おい!秀矢!誰だよ、あの超絶綺麗な先生は!?」
…は?
とりあえず聞いてみるか…
「昨日紹介あったじゃねーか。川西先生だよ。もう忘れたのか?」
「あ〜秀矢。昨日の教室での話、こいつは最初から最後までずっと寝てたぞ。」
蓮が言う。
普通そういう時は寝ないと思うんだが…
「なんだよ!あんな綺麗な先生がいるんだったら、俺起こせよな!お前らだけずりーぞ!」
…落ち着け、俺。今は授業中だ。そう、ここでキレたらただの馬鹿だ。よし、そうだ。こいつに付き合っててもしょうがない…
俺達が席につくと同時に授業が始まる。
さて、高校最初の授業か。どんなもんなのかね…