第十二話 ミカ × ハル ― 連携攻撃で巨大脅威のコアを狙う
ミカ × ハル ― 連携攻撃で巨大脅威のコアを狙う
■ 巨大脅威の咆哮
赤黒い光が戦場を染め、
巨大融合体の三つのコアが不規則に脈動していた。
触手が無数に伸び、
大地を抉り、
空気を震わせる。
ミカは1号機のコクピットで息を整えながら叫ぶ。
「ハル! あれ……コアが三つある!
でも、全部が“同じ強さ”じゃない!」
ハルは触手を避けながら応える。
「弱いコアがあるってことか!」
「うん! 一番左のコア……再生が遅い!」
ハルは笑う。
「よし、狙うぞ!」
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■ 連携の始まり
ミカは試作型バーストガンを構え、
動けない1号機の上半身だけで照準を合わせる。
「ハル、私が牽制する!
その間に――」
「分かってる! お前が撃った瞬間に突っ込む!」
二人の声が重なる。
「行くよ!!」
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■ ミカの射撃
巨大脅威が触手を振り上げた瞬間、
ミカは引き金を引いた。
紫光の弾丸が一直線に走る。
怪物の顔面に命中し、
赤黒い光が弾ける。
怪物が咆哮し、
一瞬だけ動きが止まる。
「今だ、ハル!!」
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■ ハル機、突撃
ハル機は地を蹴り、
紫黒の光を尾に引きながら一直線に突進する。
触手が襲いかかる。
だが――
ハルが動く前に、機体が避けた。
ミカが息を呑む。
「……また……先読みしてる……!」
ハルは叫ぶ。
「こいつは俺が動かしてるんじゃない!
“一緒に戦ってる”んだよ!!」
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■ コアへの一撃
巨大脅威の左コアが露出する。
赤黒い光が弱く脈動している。
ミカが叫ぶ。
「ハル、そこ!!
あれが一番弱い!!」
ハルは操縦桿を握りしめる。
「任せろ!!」
ハル機の右腕が光を帯びる。
紫黒の結晶が脈動し、
まるで“獣の爪”のように形を変える。
ミカは震える声で呟く。
「……ハルの機体……
まるで……生きてる……!」
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■ 連撃
ミカが再びバーストガンを撃つ。
怪物の動きが止まる。
その一瞬――
ハル機がコアに拳を叩き込んだ。
金属が砕ける音。
赤黒い光が爆ぜる。
巨大脅威が苦悶の咆哮を上げ、
左コアが完全に破壊される。
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■ 巨大脅威の変化
残る二つのコアが激しく脈動し始める。
まるで怒り狂ったように、
触手が暴れ、
大地が裂ける。
ミカは叫ぶ。
「ハル! コアを壊したことで……
あいつ、暴走する!!」
ハルは笑う。
「上等だ!!
次のコアもぶっ壊す!!」
ミカも笑う。
「……うん! 一緒に行こう!!」
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巨大脅威 ― 暴走フェーズ
■コア破壊の直後
ハル機の拳が左コアを砕き、
赤黒い光が爆ぜた。
巨大脅威は一瞬、動きを止めた。
ミカは息を呑む。
「……やった……?」
ハルも操縦桿を握りしめたまま、
荒い呼吸で呟く。
「いや……まだだ。
こいつ……“死んでない”」
その瞬間――
空気が変わった。
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■ 大地が震える
巨大脅威の残る二つのコアが、
狂ったように脈動し始めた。
赤黒い光が膨れ上がり、
まるで“心臓が破裂する寸前”のような鼓動が響く。
大地が震え、
砂塵が舞い上がり、
空気が重くなる。
ミカは震える声で呟く。
「……これ……まずい……!」
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■ 触手が“変質”する
巨大脅威の触手が、
ただの金属片ではなくなった。
赤黒い光が内部から滲み出し、
まるで“血管”のように脈動し始める。
一本一本が、
生き物のようにうねり、
獲物を探すように動く。
ハルは歯を食いしばる。
「……おいおい……
さっきより速くなってるぞ……!」
触手が地面を叩き、
大地が砕ける。
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■ 巨大脅威の“形”が変わる
破壊された左コアの周囲に、
周囲の金属片が吸い寄せられるように集まり始めた。
ミカが叫ぶ。
「再生じゃない……“変異”してる!!」
赤黒い光が渦を巻き、
巨大脅威の左側が膨れ上がる。
まるで、
失った部分を補うために、
戦場そのものを喰らっているようだった。
ハルは息を呑む。
「……こいつ……
進化してやがる……!」
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■ 巨大脅威の咆哮
巨大脅威が、
これまでとは比べ物にならない咆哮を上げた。
音ではない。
精神を直接揺さぶる“圧”だった。
ミカは頭を押さえ、
1号機のコアが不安定に脈動する。
「……っ、これ……
1号機が……乱されてる……!」
ハル機の胸部の結晶も、
黒紫の光を不規則に放つ。
ハルは叫ぶ。
「やめろ……!
こいつに飲まれたら……!」
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■ 巨大脅威、暴走フェーズへ
巨大脅威の全身が赤黒い光に包まれ、
触手が無数に伸び、
地面を這い、
空へ伸び、
まるで“世界そのものを侵食する”ように広がる。
ミカは震える声で呟く。
「……これが……混沌の本性……」
ハルは操縦桿を握りしめ、
歯を食いしばる。
「ミカ……
ここからが本番だ……!」
巨大脅威が、
二人へ向かって動き出す。
その動きは――
もはや“機体”ではなく、“災厄”だった。
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■ 巨大脅威の暴走
赤黒い光が戦場を覆い、
巨大融合体の触手が無数に伸びる。
ミカは叫ぶ。
ハルは歯を食いしばりながら応える。
触手がハル機を襲う。
その一本一本が、
まるで“生きた刃”のように鋭い。
ハル機は避ける。
だが、動きが鈍り始めていた。
胸部の黒紫の結晶が、
不規則に脈動している。
■ 出力の限界
ハルは息を荒げる。
ミカが叫ぶ。
ハルは叫び返す。
その瞬間、
巨大脅威の触手がハル機の胸部を貫いた。
■ 触手が“結晶”に触れる
ミカが悲鳴を上げる。
だが――
次の瞬間、
戦場の空気が変わった。
触手が結晶に触れた瞬間、
黒紫の光が爆ぜた。
触手が“吸い込まれていく”。
まるで、
結晶が触手を“喰っている”ように。
ハルは息を呑む。
触手は抵抗するように暴れ、
赤黒い光を放つ。
だが、
結晶はそれをすべて吸収していく。
ミカは震える声で呟く。
■ “喰う”という現象
触手が完全に吸い込まれた瞬間、
ハル機の全身が震えた。
黒紫の光が、
内部フレームを走り抜ける。
まるで血流のように。
ハルは操縦桿を握りしめる。
ミカは息を呑む。
ハルは笑う。
■ 巨大脅威の反応
巨大融合体が咆哮する。
その声は怒りではなく――
恐怖だった。
自分の触手が喰われた。
自分のエネルギーが奪われた。
混沌側の本能が理解した。
“この機体は危険だ”
ミカは叫ぶ。
ハルは笑う。
黒紫の光をまとったハル機が、
巨大脅威へ向かって突進する。
その動きは――
もはや人間の操縦ではなかった。
■ 巨大脅威の暴走の中で
赤黒い光が戦場を覆い、
巨大融合体の触手が暴れ狂う。
大地は裂け、
空気は震え、
戦場そのものが“敵”になったかのようだった。
ミカは1号機の損傷した脚を引きずりながら、
ハル機の背中に寄りかかるように立つ。
ハル機は黒紫の光をまとい、
触手を喰らったことで出力が跳ね上がっていた。
ミカは息を整え、
ハルに声をかける。
ハルは笑う。
■ 背中合わせ
巨大脅威が咆哮し、
触手が二人へ向かって伸びる。
ミカは1号機の上半身だけでバーストガンを構え、
ハルはハル機の腕を構える。
二人は背中合わせに立ち、
同時に叫ぶ。
触手が襲いかかる。
ミカは右側を撃ち抜き、
ハルは左側を切り裂く。
紫光と黒紫光が交差し、
赤黒い光を切り裂く。
■ 二人の動きが“噛み合う”
ミカが叫ぶ。
ハルは即座に反応し、
機体がミカの指示より先に動く。
触手を叩き落とし、
そのまま反撃に転じる。
ハルは笑う。
ミカも笑う。
■ ミカの射撃 × ハルの突撃
ミカがバーストガンを撃つ。
紫光の弾丸が巨大脅威の顔面を撃ち抜き、
一瞬だけ動きを止める。
その隙に――
ハル機が突進する。
黒紫の光をまとい、
まるで獣のような軌跡で敵の懐へ飛び込む。
ミカは叫ぶ。
ハルは叫び返す。
ハル機の拳が光を帯び、
巨大脅威のコアへ叩き込まれる。
■ 背中合わせの“信頼”
触手が再び襲いかかる。
ミカは叫ぶ。
ハルは振り返らない。
ミカは即座に撃ち抜く。
ハルは前方へ突撃する。
二人は互いの背中を守り、
互いの前方を切り開く。
その動きは――
まるで二人で一つの機体を操っているかのようだった。
■ 巨大脅威が怯む
二つ目のコアが露出し、
赤黒い光が不安定に揺れる。
巨大脅威が後退する。
ミカは息を呑む。
ハルは笑う。
ミカの胸が熱くなる。




