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【if版】クラフトアルケミスト ~素材と精霊と、世界をつなぐ暮らし~  作者: ねこちぁん


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6/21

【if版】ep.6 土の精霊ちゃんだよ~♪

朝になり目を開けると、雨があがっていた。


「なんか、静かだな」


孝平は周りを見渡す。

火のそばでは、精霊が小さく揺れながら番をしてくれていた。


『よく寝れたか?』


「ありがとう。おかげで寒くなく眠れたよ」


『火の精霊なのに寒いなんか言わせないからな』


「うさちぁん(分)、どこ行ったのか知らないか?」


『あの騒がしいのなら、散歩に行くって言ってたぞ』


「そうか」


『ここ見といてやるから、行ってくるか?』


「お願いできるかい?」


『任せな』


孝平は、森へと歩き出した。


朝の森は、雨上がりの匂いに満ちていた。

葉の雫が光り、小動物の気配があちこちで跳ねる。


耳を澄ませていると──


ぽこぽこぽこっ。


水が沸くような、

でも土の奥で何かが動くような、不思議な音。


「……川じゃないよな」


音のする方へ進むと、

湿った土の匂いがふわりと強くなる。


ぽこっ……ぽこぽこっ。


近い。


孝平は草をそっとかき分けた。


そこには、小さな窪地があった。

雨でできた水たまり……のはずなのに、

水面が、まるで呼吸するように膨らんだり沈んだりしている。


「……なんだ、これ」


足元の土が、かすかに震えた。


声ではない。

けれど、確かに“何か”がそこにいる。


『……ふぅん。気づいたんだ』


背後から、軽い声。


振り返ると、うさちぁん(分)がぴょこんと立っていた。


「うさちぁん(分)……これ、何なんだ?」


「土の精霊ちゃんだよ~♪ 雨のあとってね、元気になるの」


「……精霊、なのか」


「うん♪ まだ姿は見せてくれないけどね。

 でも、孝平くんのこと、ちょっと気に入ってるみたいだよ~」


水たまりが、ぽこり、と大きく膨らんだ。

まるで挨拶のように。


孝平は膝をつき、そっと土に触れた。

温かい。

雨上がりのはずなのに、どこか“生きている”温度だった。


「……よろしくな」


ぽこっ。


返事のような音。


うさちぁん(分)が嬉しそうに跳ねる。


「ね~♪ 畑作るなら、この子と仲良くしなきゃだよ~♪」


「畑……そうか。今日、やってみようと思ってたんだ」


「じゃあ、ちょうどいいね♪

 土の精霊ちゃん、孝平くんのこと手伝ってくれるよ~」


ぽこぽこぽこっ。


水面が、まるで笑っているように揺れた。


孝平は、胸の奥がふっと温かくなるのを感じた。


「……よし。畑、作ってみるか」

ポジティブで勢いのあるうさちぁん。 グルメ知識だけじゃなくって、精霊ちゃん♪など、 この【if版】は、どんな暴走を繰り広げていくのか?(暴走はデフォです。むしろ、暴走しなきゃ始まらない♪)


「……さて、精霊ちゃんのお墨付きももらったことですし、いよいよ本格的な拠点作り(畑!)のスタートです。


本編よりも少しだけ賑やかで、読み終わったあとに『ふふっ』と肩の力が抜けるような、そんなひとときをこれからもお届けできればと思います。


土の精霊と仲良くなった孝平が、一体どんなとんでもない(?)作物を作り出してしまうのか。

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