【if版】ep.2 風の始まり
鈴の音が聞こえた気がする。
目を開けるとそこは、真っ白な空間だった。
空と地面の境目があるのか?分からない。
「夢かな?」
ふわっ。甘い香りが鼻をくすぐる。
「やっほ~、おはよう、孝平くん♪」
声が聞こえた方へ振り向くと、そこにいたのは、白いブラウスに赤いスカートを履き、白いもこもこした丸い尻尾?を生やし、ふわふわなうさ耳を揺らす、小さな女の子。首元には小さな鈴が見えた。
まるで、絵本から抜け出してきたような存在だった。
「・・・誰だ?」
「うさちぁんだよ♪」
「うさちぁん?」
「ふにっ」
「何その音」
「人の言葉に直したら”ふむ”って訳すんだよ♪」
「そうなのか。そのうさちぁんは何でここにいるの?」
「うさちぁんはうささまなんだよ♪」
「うささま?」
「うんっ、うささまはかみさまなんだよ♪」
「かみさまがうさぎでいいのか?」
「可愛いからいいじゃない♪」
「まぁそうだな」
「うささま」
「な~にぃ?」
「俺、死んだのか?」
「うん。ぺっちゃんこだったよ。見たい?」
「いや、みたくないけど」
「そうだよね♪でも、孝平くんはしっかり頑張ったね」
「ラーメン食い損ねた。あそこのラーメン美味かったんだけどな」
「そこっ!?でも、~♪」
「なに?」
「ん~ん。なんでもないよ♪」
「じゃぁ、次は…転生の準備だねっ♪」
うさちぁんはそう言って、手のひらに小さな丸い鈴を浮かべた。
「孝平くんには、”クラフトアルケミスト”の力をあげるよ♪」
「クラフト?なんだそれ」
「うんっ♪素材を見て、性質を読み取って、組み合わせて、形にする。道具でも、家でも、畑も、魔法も、自然だって作れるよ♪」
「それ、チートってやつじゃないか?」
「ふふっ、そうかもしれないね♪ でも、”暮らすための力”って、案外誰も持ってないんだよ♪」
「そっか」
マスコットキャラクターのうさちぁんが登場しました。
次はどうなるんでしょうか?
既存版のアルケミストとの違いも、良ければ楽しんでください(^^♪




