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【if版】クラフトアルケミスト ~素材と精霊と、世界をつなぐ暮らし~  作者: ねこちぁん


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16/21

【if】ep.13 畑仕事は、精霊とダンスとともに?

「よし。畑、作ってみるか」


孝平がそう呟いた瞬間、足元の土が「ぽこぽこっ!」と嬉しそうに跳ねた。


「あはは、やる気満々だね〜♪ じゃあ、まずは土を元気にしなきゃ!」


うさちぁん(分)が空中でくるりと一回転すると、その周りにキラキラした粉末が舞い散る。


「うさちぁん、それは?」


「これ? うさちぁん特製の『ハッピー・ソイル・パウダー』だよ〜♪ これをまくと、土の精霊ちゃんたちが踊りだしたくなっちゃうの!」


「踊りだす……?」


嫌な予感がしたときには、もう遅かった。うさちぁんがパウダーをふりまくと、湿った地面がまるで生き物のようにうねり始めたのだ。


「さあ土の精霊ちゃん! 孝平くんのために、最高のフカフカを見せてあげて〜! ミュージック、スタート♪」


どこからともなく、軽快な打楽器の音が響き渡る。 すると、あちこちの地面から「ぽこっ!」「ぽこぽこっ!」と小さな土の塊が飛び出し、リズムに合わせてダンスを始めた。


「ちょっ……! 畑を耕してくれって言ったんだぞ! 地面をライブ会場にしてくれとは言ってない!」


「細かいことは気にしないの〜♪ ほら見て、土がほぐれてフカフカになってるでしょ?」


確かに、精霊たちが踊り狂ったあとの地面は、手で触れるまでもなく最高の状態に耕されていた。しかし、その範囲はどんどん広がっていき、ついには孝平の拠点ギリギリまで迫ってくる。


「ま、待て! そこは寝床なんだ! 耕さないでくれ!」


「だーめだよ〜♪ 情熱は止められないんだからっ!」


カオスな状況に頭を抱える孝平。そこへ、拠点の方から慌てた様子で咲姫が駆けてきた。


「孝平さん! 何やら不穏なリズムと地響きが聞こえてきたのですっ!」


「あ、咲姫。いや、これはうさちぁんが……」


咲姫は、うねり、踊り、フカフカになっていく大地を見て、パッと目を輝かせた。


「……すごいです! これぞまさしく、大地と命のセッションなのです! 孝平さん、私にも手伝わせてほしいのですっ!」


「咲姫まで!? 嫌な予感しかしないんだけど……」


「任せてください! 素材録によれば、耕したての土には『愛』を込めるのが一番なのです。えーっと……『爆ぜる木の実』の粉末を少し混ぜて、土に刺激を……」


「混ぜるな! それ、さっき爆発したやつだろ!?」


孝平の制止も虚しく、咲姫は笑顔で「情熱の粉末」を畑にパラパラと振り撒いた。


その瞬間。 土の精霊たちのダンスは「激しいロック」へと変貌し、畑全体が火花を散らしながら膨らみ始めた。


「……うさちぁん。これ、最後はどうなるんだ?」


「うーん、そうだね〜。たぶん、すっごく美味しいのが育つか、畑ごと宇宙まで飛んでいくかのどっちかかな♪」


「笑い事じゃないだろ!!」


土の精霊の「ぽこぽこ」という笑い声と、咲姫の「なのです!」という気合、そしてうさちぁんの陽気な歌声。 雨上がりの静かな朝は、一瞬にして「うさちぁんワールド」全開の、騒がしくも温かい日常へと塗り替えられていった。

ダンス!ダンス!!ダンス~♪

ブレイクダンス踊ってそう

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