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【if版】クラフトアルケミスト ~素材と精霊と、世界をつなぐ暮らし~  作者: ねこちぁん


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15/21

【if版】幕間 夜風のクールダウンと、重なる影

咲姫の「ハッピー煮込み」を完食したあと。 孝平の体温は一向に下がる気配がなかった。それどころか、指先から小さな火花が漏れ出し、魔力が体の内側から溢れ出している。


「……ちょっと、夜風に当たってくる。このままだと寝床を燃やしちゃいそうだ」


「あ、孝平さん! 私も、お供するのですっ!」


咲姫も、自分の料理の「成果」が気になって仕方がないのか、慌てて孝平の後を追った。


月明かりが照らす島の海岸線。 波の音が心地よく響く中、二人の影が砂浜に長く伸びる。


「……ごめんなさい、なのです。少し、隠し味の『情熱』が強すぎたでしょうか」


申し訳なさそうに俯く咲姫。その耳は、月光の下でもわかるほど赤くなっている。


「いや、味は本当に美味しかったんだ。ただ、素材の力を引き出す才能が凄すぎるっていうか……。ほら、見てくれ」


孝平が海に向かって手をかざすと、無意識に放たれた魔力が風を巻き起こし、海面を丸く凹ませた。


「……すごいのです。私の料理で、孝平さんの魔法がこんなに強くなるなんて。これはもう、実質的に二人の共同作業……なのです?」


「共同作業……まあ、そうかもしれないけど」


照れ隠しに頭をかく孝平。その拍子に、また指先がパチリと鳴った。 すると咲姫が、おずおずと、しかし決然とした様子で孝平の右手を両手で包み込んだ。


「ふにっ……ひゃっ!? さ、咲姫?」


「冷やすのです! 私の手は、さっき洗い物をしたばかりで少し冷たいですから、これで『愛のオーバーヒート』を抑えるのです!」


ひんやりとした彼女の手の感触。 けれど、抑えるどころか、孝平の胸の奥の鼓動はさらに速まっていく。


「……咲姫。逆、逆だよ。余計に熱くなってる気がする……」


「えっ……!? な、なぜなのです!? 私の計算では、これで完璧に調律チューニングされるはずだったのです!」


慌てて手を離そうとする咲姫だったが、今度は孝平が、無意識にその手を握り返してしまった。


「……あ」


二人の間に、昼間の焚き火よりも熱い沈黙が流れる。 遠くの草むらから、うさちぁん(分)が「ひゅ~ひゅ~♪」と口笛を吹くような風を送り込み、ぽぷらんが満足げに尻尾でリズムを刻んでいた。

なんだかんだで魔力がUP

うさちぁんは満足(いたずら成功!?)

ぽぷらんは和みますね~

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