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【if版】クラフトアルケミスト ~素材と精霊と、世界をつなぐ暮らし~  作者: ねこちぁん


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14/21

【if版】幕間 咲姫の恩返しと、甘い爆弾

翌朝。咲姫は宣言した。


「孝平さん。昨日の御礼に、今日は私が餡子に砂糖をかけて、お料理を振る舞うのですっ!」


「お、楽しみだな。手伝えることがあったら言ってくれよ」


「いいえ! これは私の修行でもあるのです。孝平さんは、そこでゆっくり待っていてほしいのです」


気合十分な咲姫。彼女が手に持っているのは、孝平の「素材録」をさらに独自に研究した自作のメモ帳だった。


「えーっと……『爆ぜる木の実』を隠し味に、『虹色の茸』で出汁を取るのです……。仕上げには、うさちぁんさんに教わった『情熱のスパイス』をパラリ、なのです……」


「……咲姫? なんか今、物騒な名前が聞こえた気がするんだけど……」


不安そうに見守る孝平をよそに、うさちぁん(分)がニヤリと笑う。


「大丈夫、大丈夫~♪ 咲姫ちゃんの『愛』が隠し味なんだから、多少の爆発……じゃなくて、刺激はスパイスだよ~♪」


数時間後。拠点の周りには、見たこともない「七色の湯気」が立ち込めていた。


「できました! 咲姫特製・『孝平さんへの感謝が止まらないハッピー煮込み』なのです!」


差し出された器の中には、確かに美味しそうな香りが漂っているのだが……時折、具材がパチパチと小さな火花を散らしている。


「あ、あーん……なのです?」


頬を赤らめ、上目遣いでスプーンを差し出す咲姫。 昨日のお返しと言わんばかりの「あーん」攻撃に、孝平は逃げ場を失った。


「い、いただきます……」


覚悟を決めて口に運ぶ孝平。 その瞬間――


「……っ!!」


舌の上で甘みが爆発し、次に鼻を抜けるのは爽やかな森の香り。そして最後に、火の精霊が全力で踊りだしたような熱い刺激が駆け抜ける。


「……どう、なのです?(ドキドキ)」


「……うまい。うまいけど……なんか、身体の底から力が湧いてくるっていうか、魔法回路がオーバーヒートしそうなんだけど……!」


「成功なのですっ! うさちぁんさんの言った通り、『愛』は爆発なのですっ!」


「うさちぁん! 変なこと教えるなよ!!」


背後で、ぽぷらんが「びりり、びりり」と静電気を放ちながら、嬉しそうに尻尾を振っている。咲姫の料理は、どうやら「素材の声」を物理的に増幅させてしまう、とんでもない逸品だったようだ。

うさちぁんの悪意!?

咲姫の天然


ラブコメディに挑戦してみたエピソードになります。

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