初恋の相手が忘れられないと婚約破棄されたら、心の声が聞こえる様になったので、相手を探してあげることにした。
「初恋の人が忘れられない。だから君とは結婚できない」
王立学園の卒業パーティーで、公爵令嬢アネットは婚約者の侯爵子息から突然、婚約破棄を告げられる。
そのショックで、彼女は人の心の声が聞こえる能力に目覚めてしまう。
(本当にすまない。だが、どうしてもあの少女に会いたい……!)
(侯爵子息なんてラッキー! 財産も地位も私がいただくわ!)
彼の切実な本音と、彼が想いを寄せる初恋相手の強欲な本音。
その両方を知ってしまったアネットは、愚かな元婚約者の元へ戻り、優雅に微笑んだ。
「素晴らしい純愛ですわ。わたくし、全力で貴方の初恋相手探しをお手伝いいたします」
王立学園の卒業パーティーで、公爵令嬢アネットは婚約者の侯爵子息から突然、婚約破棄を告げられる。
そのショックで、彼女は人の心の声が聞こえる能力に目覚めてしまう。
(本当にすまない。だが、どうしてもあの少女に会いたい……!)
(侯爵子息なんてラッキー! 財産も地位も私がいただくわ!)
彼の切実な本音と、彼が想いを寄せる初恋相手の強欲な本音。
その両方を知ってしまったアネットは、愚かな元婚約者の元へ戻り、優雅に微笑んだ。
「素晴らしい純愛ですわ。わたくし、全力で貴方の初恋相手探しをお手伝いいたします」