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12月16日 単語テスト

 おおまかな進路が決まったことはいいんだけど、ゲームの時間が増えることはなかった。決めたんだから、増やしてくれよ。俺は、心の中で呟いていた。今日は、いつものように学校が終わり、先生のところに来ていたのだった。ここは、いつ来ても穏やかで騒がしいこともなく落ち着くにはいい場所だった。お母さんのように勉強をたくさんしろと言われることも少ない。まぁ、先生の話を聞くのはめんどくさいんだけど。先生も一生懸命してくれてるし、仕方ないと思いながら毎日話をしていたのだった。


 先生「お母さんに言ったのか?」

 俺 「言いましたよ」

 先生「なんて?」

 俺 「いいんじゃないって」


 そういえば、お母さんになんて言われたんだっけ?全然覚えてないや。


 先生「まぁ、今日も頑張って行こうぜ」

 俺 「はい」


 今日は、ガチャの日じゃなかったっけな?全然覚えていない。最近、思うようにゲームをさしてもらえてないのもある。


 先生「今日は、また帰ってゲームか?」

 俺 「そりゃあ、そうです」」

 先生「今日は、ファイブナイトか?」

 俺 「いや、他にもやりますよ」

 先生「どんだけ、ゲームするんだよ」


 どんだけって言われても。時間がくるまで、するんだよな。


 俺 「先生、今日は何するの?」

 先生「今日は、最初単語テストするよ」

 俺 「単語テストね」

 先生「そうそう。覚えてきたか?」

 俺 「いやー、全然だな」


 たしかに、先生から次は単語テストすると言われていた気がするな。


 先生「じゃあ、始めるぞ」

 俺 「わかりました」  


 先生は白紙のプリントを渡し、ホワイトボードに日本語を書いていく。この日本語を英単語に変えるという作業。


 俺 「今日、何問するんですか?」

 先生「今日は、30問いくよ」

 俺 「30問ですかぁ」

 先生「ああ」


 多いな。先生は、25問以上正解しなかったから、なんか言われそうだな。問題多すぎるだろ。心の中で、いろいろ呟きながら、そう思っていた。


 俺 「先生、これ単語帳から出してるんですか?」

 先生「いや、高校生で習う単語からだよ」

 俺 「ふーん」


 高校生で習う単語の範囲とか、めちゃくちゃ広いじゃないか。


 先生「早く書けよ」

 俺 「はい」


 1問目から難しいな。"簡潔な"ってなんだっけなぁ、、、、、、。今日も単語テストが始まった。

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