12月15日 報告
お母さん「決まったの?」
俺 「うん」
昨日言わなかったことに、お母さんはやや不満のようだった。お母さんの顔は曇っていた。
お母さん「決まってるなら、昨日言いなさいよ」
俺 「ごめん」
やはり、お母さんの主張がはっきり出た。
お母さん「どうなったの?」
俺 「とりあえず、共通テスト受けるよ」
昨日先生と話をしてみて、一般で受けるのも考えたけど、
お母さん「共通テスト?」
俺 「ああ。翔世大学ってところに行こうと思ってる」
驚いているのか。俺が共通テストを受けることに対して。
お母さん「この前出してたところのやつね」
俺 「ああ。受けてもいい?」
お母さん「もちろんよ。日向がちゃんと受けてくれるなら」
ちゃんとって、なんだよ。
俺 「ちゃんと受けるよ、ちゃんと」
お母さん「ならいいわ」
受けるにしても、共通テストまであまり時間がないというのが本音だった。
俺 「あとは、短大と専門学校の3つにするよ」
お母さん「なるほどね」
渡した3つの資料を受け取り、俺の方を見つめてきた。
俺 「もういいだろ」
お母さん「一つだけ聞かせて」
俺 「ん?」
お母さんは、何か気になった様だ。
お母さん「どうして、翔世大学なの?」
俺 「昨日、先生と話したんだよ」
お母さん「何を?」
俺 「大学について」
昨日、先生は簡単に返してくれなかった。
お母さん「大学について話したの?」
俺 「うん。昨日なんて、時間普通にオーバーしてたから」
お母さん「そうなんだ」
あそこまで先生に話してもらうことはなかった。正直、先生は大学に行ってほしいんだなって感じた。今まで、そんなことすらなかったのに。どうせなら、この人の言うことを聞いてみようかなと思った。
俺 「それで、少しだけ行ってみたいなって思ったんだよ」
お母さん「そうなの?じゃあ、受けたらいいんじゃない」
俺 「うん。共通テストは3教科40点以上が目標だからいけるかはわからないけど」
もうそこに曇った表情はなかった。
お母さん「いいんじゃない?受けたら」
俺 「わかった」
お母さん「ただ、勉強だけはしなさいよ」
俺は、ゆっくり頷きゲームのことを考えることにした。




