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12月2日 理由

 とりあえず勉強をしている。そんな感じだった。それでは、結果なんて出るわけがない。けど、それでもやらないよりは、、、、、、。そんな風に思っていた。

 

 ー11月30日ー


 永谷「おい、どけよ」

 橘 「おちつけ」


 永谷は、橘に説得されるが怒りは、抑えきれないみたいだ。


 永谷「落ち着けられるかよ」

 橘 「やめろ、やめろ」


 沢田は、二人の激しい口論を交わすのを止める。そして、間に入る。握りしめた拳と荒い息遣いが、俺の方に聞こえる。こんなところにいたくない。


 沢田「二人とも落ち着けよ」

 宝来「ホントだよ」


 二人の緊迫した空気を漂わせているみたいとは、反対に二人を呼びに行った俺は、さっさと帰ることにした。カバンをとり、立ち上がった。すると、大きな声で名前が聞こえた。"白州!!"。後ろを振り返ると、鬼の形相をした宝来いたのだった。なんだよ、まじで、、、、、、、、。俺がなんか悪いことでもしたのかよ。


 俺 「なんだよ?」

 宝来「今、外出るなよ!」

 俺 「なんでだよ!!」


 宝来に怯まないように言い返した。


 宝来「先生にバレたらめんどくさいだろ。理解しろや」

 俺 「バレずに帰るわ」


 もう、この場所にいたくない。早く帰りたい。


 宝来「だめだ、さっき近くに先生がいた」

 俺 「まじかよ」

 宝来「当たり前だよ」


 "ここでお前が教室出たら、全て台無しになるんだよ"。宝来が叫んでいる。怒りで血走っている気がした。二人の喧嘩はおさまってきた。なおさら、帰るしかないだろ。俺は、諦めて二人が落ち着くのを待っていた。


 永谷「くそ、あー。もう」

 井上「落ち着いたか?」

 永谷「気分悪いから、早く出ていかせろ」


 永谷の叫びに、沢田は制した。永谷をちゃんと扱っている。さすがだった。一方の横山は、野間と中村に抑えられているみたいだった。そういえば。俺の中でようやくつながった。横山たちのことを考えて思い出した。俺は、なぜ俺が出てはいけないのか宝来が言った意味がわからなかった。横山や野村は、この前の喧嘩で謹慎処分をくらっていたのだった。それで、これ以上の処分が起きることを予期して隠していたのか。なるほどな。理解はしたけど、まだ納得はしていない。そもそも、彼らに何があっても、俺に影響はないのだ。お互い落ち着きを取り戻してきたみたいだった。

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