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12月1日 ビクビク

 今日から12月だと思うと、とても早く感じる。先生たちの話は、かれこれもう20分話していた。全く俺には関係がなかったこともあり、いつも以上に話を聞いていなかった。やっぱり、俺は長く話を聞けない性格みたいだ。ただいるのは、ウズウズしてしまう。今話しているのは、昨日もめていたことだった。昨日、何が起きていたかというと、、、、、、。話は、昨日の昼休みまで遡る。クラスの中心人物であった野間、横山、中村といつものメンバーに5組の宝来、井上、永谷たちがやってきたのだ。放課後の教室、少し明かりが落ちた教室の中で、横山と永谷がジ激しく口論を繰り広げていた。俺は、たまたま教室に忘れ物をしただけだったから、すぐに帰ろうと思っていたけど、それができなかったのだ。

 「お前ふざけんなよ!」永谷は叫んだ。コイツら何してんだろうと来た時思っていた。「何時間も連絡しなかったくせしてうるせぇな」。「は?お前みたいに暇じゃないんだよ」。永谷は言い訳した。すると、横山は、信じられないというように言い放った。永谷は怒りに震えていた。近くにいた宝来は、机を蹴飛ばした。すると、机が後ろへと音を鳴り響かせた。俺がいるのに気がついた宝来が近くにやって来る。なんだよ、怖いな。ゆっくり近づいてくる宝来がクマのように思えた。

 おい!!俺は、ビクビクしながら答えた。「なんだよ?」。お前、今すぐ沢田と橘呼んでこい。あまりにも、真剣だったから俺は、慌てて二人を呼びに行くことにした。宝来は、二人とも部室にいると言っていた。ここからだと、1分あればつく。急いで部室を目指す。すると、沢田と橘たちが楽しく話しているのが目に見えた。普段、走っていない俺が走っていたから、息切れ寸前だった。「どうしたんだ?」沢田は冷たく言ってきた。「宝来が、、、、」。宝来の名前を出した瞬間、沢田の目の色が変わった。そして、沢田と同時に呼ばれていた橘と一緒に再び教室を目指した。何でこんなことしないといけないんだよ、マジで。走って向かったこともあり、約30秒ほどくらいで着く感じだった。着いてすぐに、まだもめていることがわかった。沢田は、宝来の近くに駆け寄り、場を止めようとしていた。どうせなら、こんなことしなかったらよかったかな?自分のしたことに後悔していた。宝来の話を無視したさっさと帰っておけばこんな風にならなかったのに。俺は、いろんなことを考えながら喧嘩の様子を眺めていた。

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