11月24日 6限目
今日の6限目。俺たちは、自習の時間に、卒業制作か勉強か好きな方に時間を充ててよかった。俺は、もちろんどっちもしていなかった。いつものようにボケッと外を見ていた。すると、前から鋭い視線が飛んでくるのがわかった。また、篠木かぁ。本当にめんどくさい奴だ。
篠木「進んだの?」
俺 「進んでないよ」
篠木「ちゃんとやりなさいよ」
前にいた篠木が俺の方を振り向く。たしかに、俺の作品は、昨日から全然進んでいない。しかし、これはある程度想定内。想定外は、コイツから指摘を受けること。本当にやめてほしい。
俺 「勉強で忙しいの」
篠木「絶対、勉強してないでしょ」
俺 「なんで決めつけるんだよ」
カチンとくる。コイツの発言には。
篠木「だって、今も勉強してなかったでしょ?」
俺 「今は、休憩だよ」
篠木「また、そんなこと言って」
日に日に、お母さんに似てくる。
俺 「だから、ほっといてくれって」
篠木「ほっといたらやらないでしょ」
俺 「やってるだろう」
そこ、うるさいぞ!!
篠木「はい、すいません」
先生の注意が飛んできた。
篠木「もう、注意されたじゃない」
注意された篠木は、少しボリュームを下げた。
俺 「知るかよ」
篠木「とりあえず、もう少しで目標のところまで行くんだから今日中にしてよね」
今日中って、、、、。あと、何時間あるんだよ。時計を見ると、もう16時だった。
俺 「なんで、今日中なんだよ」
篠木「今日じゃないと合わせられないでしょ」
なんで、そうなるんだ?
俺 「明日以降でもいいじゃんか?」
篠木「ダメ」
俺 「なんで?」
篠木「私、明日から忙しいのよ」
みんな忙しいのに。
俺 「そんなのお前都合だろうが」
篠木「だから、早くしてって言ってるでしょ」
篠木がなぜ、そんなに焦るのかわからなかった。
俺 「俺は、期限内でやるから」
篠木「そんなことしてたら、困るよ」
さっきまでの声の強さがなくなった。
俺 「なんでだよ?」
篠木「だって、近くの人と合体させないとその後、進まないんだよ」
別に少し遅れても問題ないだろ。
俺 「しょうがないだろ、それは」
篠木「いいの?」
俺 「いいよ」
なぜ、いいのか理解できないのかよくわからないでいるみたいだった。




