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11月17日 聞く

 あれから、ちょっとずつ勉強を始めていた。今日は、単語帳をなぞる程度だけ勉強していた。こんなの本気で受験勉強している人と比較するとありえないレベルだ。受験まで、残り2ヶ月というのにこの有り様だ。おそらくこのままの頻度で勉強しても、大した成果は上がらないだろう。ただ、それでも親を納得させるためだけに。俺は、その想いしかなかった。昔から、親はあまり好きじゃなかった。

 お母さんは、勉強しろって言ってくるし、お父さんは、厳しいことばかり要求してくる。こんな家だと落ち着かない。俺が生まれてから記憶があるのは、5歳ごろだ。たしか、5歳の頃、家族で外出した時だったかな?レストランで料理をひっくり返して、めちゃくちゃ怒られたことがあったのだ。それでも、俺は泣かなかったのがお父さんは気に入らなかったのか、車に乗ってからもその怒りは続いていた。

 お母さんももう呆れていたのだ。それは、怒りすぎたお父さんに呆れていたのか、怒られても全然聞かない俺に呆れたのかわからないけど、しょうもない家族だ。俺は、この歳で早くも生まれた家を間違えたと勝手に思っていた。それは、親におこられるからではない。親が自分都合で怒りちらしたりするからだ。だからなのだろうか?俺が親のありがたみを感じていないのは。どっちにしろ、早く家から出ていくことが親と話さなくてすむ唯一の方法だった。

 でも、こうなったのも全て自分のせいだ。自分の特性を理解せず、思ったことをすぐやってしまう。そんなことばっかりしていたらこうなるんだろう。当たり前の話だけど、あまり話を聞いていなかったら怒られる。それが俺だ。昔から、人の話をあまり聞いていない。まぁ、仕方ないんだけど。何かあった時に、話を聞いてませんでしたでは、済まされないとはわかっていた。けど、それ以上の言い訳はできなかった。俺は、いつものようにゲームの世界に入ることにした。今日は、正田がいないから、オンラインで一緒に繋ぐことができなかった。

 正田は、来年就職するから、今は割と余裕があるみたいだった。しかし、今日は、来年就職するところの入社前説明会があるんだとか?ていうか働くってどんな世界観なのだろうか?自分では、全然イメージがつかなかったのだ。それは、自分が働かないからそう思うのか、働くまでみんなそんなものなのかはわからない。部屋に閉じこもり、ゲームのスイッチを入れた。画面は、一気に明るくなり、音楽も流れ始めた。

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