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11月8日 授業

 なんとなくクラスに落ち着きが見られたように感じた。これまでの荒々しさは、なくなったのか?それともあるけど自分が気づいていないのか?

 俺は、静かに教室に座り、まぶたを閉じて深呼吸をし他。白い壁と青い椅子、そして教壇に立つ先生を見ているとなんだか複雑な気持ちを抱いてしまう。窓から差し込む陽射しは優しく、俺たちの荒々しかった教室に穏やかな光を通して包み込んでくれたのかもしれない。俺は、いつも通り、授業を聞かずにシャーペンの芯でノートを突き刺していた。

 こうしていると、周りの声をシャットアウトできて心地よかった。先生は真剣な表情で古典文学について語っているみたいだ。俺は、周りの生徒たちを見渡す。シャーペンを持ったままだったということもあり、ナイフをもった不審者のように見られているんじゃないかと思った。

 古典の先生は、そんな俺の気持ちなど知らずに話を続ける。どうやら、この古典文学は歴史を物語る文学であり、社会や人びとの考え方を読み取ることができるらしい。昔の人が考えた内容なんて俺にはどうでもいい。それより、早くゲームをさせてほしいというのが正直な気持ちだ。

 そんな俺と対照的だったのが、俺の近くにいた篠木だった。興味深い内容なのか知らないけど、興味津々で、メモをとりながらきちんと聞いているみたいだった。すると、先生は黒板に何かを書き始めた。生徒は、一斉にノートに書き始めた。これは、書かなかったら怒られるんだろうなとはわかりつつも、書こうとは思わなかった。

 どうせ次の期末テストでは、ノート提出があるのだろうからそこまでに書けばいいかという甘い考えだった。すると、一足先に終わった他のクラスの生徒が廊下に廊下に出てきているようだった。しかし、授業が終わるまで、まだ5分ほどあった。この先生が早く授業を終えるとは思わなかった。誰もが廊下の生徒を気にしていたが、先生は気にせず夢中になって話を続けていた。

 俺は、ノートをサラッと閉じて、シャーペンや消しゴムを筆箱の中にしまう。ここから、宿題とか出されるとめんどくさいなと思いながらも、話を聞きたくないという気持ちが勝る。廊下に出ている生徒の髪がなびいてる姿を見つめた。ちょうど、先生の方に顔を向けた瞬間、大きな音がゆっくりと流れる。他の生徒も終わりのチャイムとともに一斉に教科書や筆記用具を直し始めた。先生もチャイムには勝てなかったようだった。

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