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11月7日 新田嗣ニ

 今日できるゲーム時間も残り20分となっていた。すぐ目を逸らして現実世界に戻ってきた。


 正田「どうした?」

 俺 「いやぁ、、、、」


 いつものようにゲームをしながら、俺たちは話ていた。


 正田「ゲームか?」

 俺 「まぁ、それもあるけどな」


 俺が何を言いたいのか既に考えてくれているみたいだった。


 正田「お前がゲーム以外あるなんてな」

 俺 「‥‥‥」


 そう言われると言葉が出てこなくなってしまう。俺だってゲーム以外してると言いたいけど、そうでもない。


 正田「まぁ、気にするな。それよりも、進路はどうするんだ?」

 俺 「とりあえず、大学進学で動くよ」


 なぜ、素直に大学進学と言ったのかは自分でもわからなかった。ホントに口から出た言葉だった。


 正田「そっかぁ。頑張れよ」

 俺 「勉強してねぇから、また怒られるよ」


 脳内には、怒っているお母さんや先生の姿が想像できた。


 正田「じゃあ、やれよ」

 俺 「そんなことしたら、ゲームできないだろ」


 俺には、ゲームしかない。ゲームをして毎日楽しく暮らせたら最高だし、それ以上はいらない。


 正田「勉強の方が大事だろ?」

 俺 「どうだろうな」


 首を傾げながら答えた。


 正田「ハハハハ。相変わらず、お前は面白いな」


 全く知らなかった。


 正田「お前、海美高校の新田って知ってるか?」

 俺 「新田?知らないな」


 そんなやついたかな?


 俺 「俺が知ってるやつなのか?」

 正田「海美高校ではそこそこ有名なやつなんだけど」

 俺 「ふーん」


 全く興味がないし、知ろうとすら思わなかった。


 正田「で、その新田ってやつがお前のことを知ってたからなんでかなって思ってな」


 向こうは、俺のことを知っているのか。珍しいパターンだな。俺が知っているというのは合っても向こうが知っているのはなかなかない気がする。


 俺 「向こうは知ってるの意外だな」

 正田「お前、全然知らないの?」

 俺 「全く覚えてないな」


 相手の陣地に入っていき、ボリュームも大きくなっていた。


 正田「なるほどな。もうちょい、聞いとくわ」

 俺 「その新田って奴も知らないんだけどな」

 正田「ああ、新田ねぇ」


 何か答えにくそうだった。別に俺には関係がないからどうでもいいんだけど。何か言いたそうな感じがしたけど、無理に触れないことにした。

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