10月30日 ゲーム時間
今日は、塾の狭山先生と話をしながら、勉強していた。
狭山「最近、どう?」
俺 「まぁ、普通かな」
手を触りながら答えた。
狭山「トラブルは、起こしてねぇか?」
俺 「うーん、、、、、、」
言葉につまる。
狭山「起こしてるのか?」
俺 「いや、そんなことない」
履いていたスリッパを脱いだ。
狭山「どんなことがあったの?」
俺 「そんななんもないよ」
いろいろあったけど、あんまり言いたい気分じゃなかった。
狭山「ならいいけど」
俺 「うん」
無理に話を終えるようにすると、先生はいつものように話し始めた。
狭山「とりあえず、単語からだな」
俺 「おけ」
カバンからいつものように、筆箱とノートを取り出した。
狭山「今日もゲームしてたのか?」
俺 「うん。いや、最近やられまくりやから、ガチャしたい」
また、ゲームのことを思い出してしまった。あー、早く帰ってゲームがしたい。ガチャを回したい。
狭山「してないの?」
俺 「してないな」
先生もゲームをしているが、忙しいだろう。
狭山「なんで?」
俺 「ゲームの時間決められてるから」
ゲーム時間考えると、どうしても悔しかった。
狭山「今、どれくらいの時間なの?」
今なぁ、、、、、、。
俺 「今は、2時間だよ」
狭山「2時間あれば、十分だろ?」
十分なわけがない。たった2時間で何ができるというのだろうか?
俺 「いやいや、武器なかったらクリアはむずいわ」
狭山「そんなに?」
そんなにだ。
俺 「無理無理、絶対無理」
狭山「でも、2時間以上は、無理なんでしょ?」
俺 「おう」
そう。2時間以上すると、強制的に切れるようになっていた。
狭山「どうするの?」
俺 「さぁね」
どうせ2時間以上ゲームをすることは無理だ。
狭山「頼んでみたら?」
俺 「言っても、無理ってなるしな」
今までも、何度も頼んだ。でも、一度もOKしてもらったことはなかった。そんなんだから、次なんてない。
狭山「じゃあ、勉強してゲーム時間伸ばしたら?」
俺 「そんなん無理や」
先生は、困っている表情を見せた。
狭山「何が無理なん?」
俺 「勉強が無理や」
狭山「それは、やれ」
先生は、笑顔で話をしていた。




